【20】月光(春野カスミ) 読みながら感想


【20】月光(春野カスミ)

https://kakuyomu.jp/works/16817330662883428561



九月に入っても、ぼちぼち参加者が来られます。

なんだかんだで二十回目の作品は、春野カスミさんの「月光」。


ジャンルは現代ドラマ。ピアノにまつわる、かなり重い話ですね。

高校生で重い話を書かれるのは珍しい気もしますが、どこにでもありそうな作品よりはチャレンジが感じられて好ましいです。ちょい前に神について書いてた高校生もいましたし。


ただ、テーマが重い作品だと、どうしても年齢的に不利になる点は否めません。壮絶な生涯とかなら別ですが、普通はどうしても人生経験が足りてないものですから。


とはいえ、高校生には高校生の武器があります。大人になると失われがちな感性、若さ故の大胆さや意外性とかですね。冒険しすぎると失敗するので、武器とするには矛盾があるんですが、要は冒険した後、おかしなことを書きすぎていないか再確認すればいいんじゃないかと。まだ未熟な自分自身を疑い、何度でも振り返るという意識が、良作とトンデモを分ける気がします。

あくまで何作か高校生作品を読んだ私の見解であり、年齢に関係なく自戒すべき話とも思いますがね。


おっと、春野さんのアンケート回答はこんな感じです。



梶野様、初めまして。春野カスミと申します。

ぜひ、私の拙作を評価していただけないでしょうか。辛口OKです。激辛希望です。カクヨム甲子園に応募する作品、批評をいただけるとありがたいです。

お願いしたい作品はこちらになります。

「月光」

https://kakuyomu.jp/works/16817330662883428561


特に意見が欲しい部分。

 推敲できる箇所があれば教えてほしいです。

アドバイス。

 完全にそっくりそのまま移すわけにはいきませんが、参考程度にお聞きしたいなと思います。


以上です。依頼内容は過不足ないでしょうか…?

あ、字数は6000字ほどです。

よろしくお願いします🙇


ありがとうございます! よろしくお願いします🙇

はい! ぜひ激辛な批評をお願いします。

アドバイスの件は、コメントをいただいた上で、「例示は不要、アドバイスだけ」という形でお願いさせていただければと思います。

よろしくお願いします!



アドバイスは欲しいが例示は不要。

それで激辛希望ですね。熱心で大変よろしいかと。

まあ私は高校生だからと言って指摘の内容は変えていたりしません。

文章力の低さを許容したりはしますが、後は言い回しを丁寧にしてるくらいです。正直な内容を書いてるのは同じなので、そこはお気になさらず。


ちなみに私、音楽の素養はゼロに等しいので、音楽ネタの突っ込みはほぼ出来ません。一応前知識くらいは調べますし、素人なりの疑問は呈するかもですが、その前提の意見だと考えて頂ければ。


それではじっくり感想、始めたいと思います。



⬜️読みながら感想

二読後の感想を、読みながら書きます。


>短調のはずなのに、その旋律にはどこか希望を感じた。


音楽に疎いので調べましたが、短調は暗い曲になるんですね。

知りませんでした。


>ピアノソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2 『幻想曲風ソナタ』、通称“月光”。


ここは「第一楽章」限定なので、そう追加したほうが。

第二第三は短調じゃありませんし。

ちなみにこれ書く間、BGMは第一楽章にしてました。


>だけど僕は、その時はじめて、他人の弾くピアノに魅せられたのだ。


コンクールに出るレベルの子供が、「ピアノに魅せられたことがない」のは多少違和感があります。大抵は誰かしらのピアノに魅せられて始める気がしますし、練習段階でも名曲に触れるものだと。


>音粒ははっきりしているのに、どこまでも繊細で、それでいて鮮烈な、光の中にいるような。


なかなかよい表現。


>“月光”は短調の曲のはずなのに、彼女のピアノは、どうしてこんなにも、軽やかな音を放つのだろう。


これはコンクール的にはどうなんでしょうね。異色扱いされそうな。

二人の成績が散々だったのはここに起因したとか? その辺りの説明が聞きたいところです。主人公的には絶賛なのに、審査員には受けなかった理由を。


あと、この彼女のオリジナリティが、月光に限られたものかどうかも気になります。曲は月光だけではないので、このスタイルが合致する曲も当然あるでしょうから。


>他の演奏者たちは、疎ましそうな視線を向けるだけだった。


これは主人公にですかね。それとも彼女に対して?

意味合いが違ってくるのでわかるように書いたほうがいいかも。


>彼女は皮肉じみた発言をした。別に構わない。

一人称としては固い言い回し。

全体的に主人公の口調が固いですかね。


>私は今日のコンクールに懸けてるの。


「懸ける」に違和感を覚えて調べてみましたが、なかなか判断が難しいですね。

一般的には「賭ける」が用いられますが、「懸ける」も間違いではありません。むしろ新聞の校閲サイトでは「人生をかける」はこちらが正しいとする説もあったりで、その意味合いならこちらの方が正しいようにも思います。


ただ、この物語の展開から「今日のコンクールに人生を懸けてる」という感じは、はっきり言って伝わりません。普通に考えてコンクールは他にもありますし、まだ高校生ですから。


まあここら辺は後述するとして、私は「賭ける」を推しておきます。読者に違和感を覚えさせないために。


>「私は今日のコンクールに懸けてるの。他の参加者だって、少なからず似たような思い入れを抱いているはず。私の演奏を褒めるのは結構だけど、まずは自分の演奏に集中すべきじゃない?」


演奏前の緊張からピリピリしてるのかと一読目は思いましたが、よく考えたら演奏後ですねこれ。


>「ちゃんと、聞いてるからね」

この二人の関係性が、いまいち読み取れません。


・二人は小学三年生から知り合い。

・彼女の月光は光のよう。

・主人公は彼女の音も彼女自身も好き。

・彼女はこのコンクールにかけている。


ここまでが確定情報で、台詞から読み取れるのは、


・主人公は思ったことを口にするタイプ。

・それがへらへらして緊張感がないと彼女に思われている。

・彼女の口ぶりは厳しめ。

・彼女も彼を意識している。どういう意識かは不明。


ここの「彼女の意識」が読み取れない感じ。

明言する必要はないですが、もうちょっと二人の関係性を示唆するヒントが欲しいところ。全てを一話目に入れる必要はないですが、それが感じ取れる台詞の方が続きを読みたくなると思います。


>まだ誰も聞いたことのない、“月光”を。


この日のコンクールも月光なんですね。

いわば「運命の一曲」の再来みたいなものですから、そこはもっとクローズアップして話に取り上げていいかも。コンクールは毎回月光でもないでしょうし。


>第1楽章

音楽ものでは定番のサブタイトル。

悪くはないですが、もう一工夫あってもいいかも。


>「12時になった。演奏会を始めようか」

今は宿直の先生とかいないもんですかね。

音とか照明とか近所に伝わりそうですが、まあここは目をつぶりますか。


>僕は彼女の“月光”を聞きながら、そんなことを言った。荘厳でいて美しく、物悲しい音色は、聞いた人の心に不思議と夜の月の情景を思わせる。


あれっ。

彼女の奏する月光は、「希望」とか「光のよう」でしたよね?

ここだけ演奏変えてるんです?


>「“月光”という名前だからだよ」


前話でも書かれていますが、「月光」は通称で正式名称ではないですね。

ウィキで調べた限りだと、月光ソナタという愛称は音楽評論家のコメントに由来し、ベートーヴェン自身は快く思っていなかったとか。


ここら辺の史実を説明に混ぜ込めば、説得力とマメ知識を増やせるはず。


>夜の音楽室を照らすのは、月光だけ。その光景は、不気味でありながら幻想的でもあった。


ああ、月光の中で弾くなら、明りはつけませんね。

幻想的でいい雰囲気作りだと。


>するとどういうわけか、目に浮かぶのは月夜に踊る妖精の姿だ。


ここで「月夜に」と書いたら、彼女の説と食い違います。

「月」は省くべきです。


>先生の目を盗んで学校に忍び込むなんて


えっ、先生いるんです?

さすがにピアノの音は漏れませんかね。防音だとしても。


>教室の机の中に手紙が入っていた時は、……いや、正確には、手紙を書いたのが彼女だと分かった時は、本当にびっくりした。


私は二人が同じ学校なのにびっくりしました。

てっきりコンクールでだけ顔を合わすライバルみたいなもんかと。


>最初は目を疑ったけど、でも僕はこれが彼女からの手紙であることを確信した。


このご時世に手紙とか使う辺り、二人はスマホで繋がったりしてないんですかね。つまり友人関係はごく浅い?

主人公の言動を見るにそうは思えませんが、誰にでもフランクな性格なのかも。


>君と僕の2人きり、おそらく最初で最後の音楽の授業だ。


ここは一読目に「何故。最初で最後?」と思ったものですが、最後まで読むと納得ですね。最後かもと思うのは理解できます。


ここの疑問を取り払うなら「最初で最後」に傍点を振ってもいいかもしれません。謎めいた言葉として、次話への引きも強まります。


>第2楽章


>あの“月光”は、他の参加者の演奏とは比にならないほど優れていた。けれど、彼女の演奏は、賞を得ることができなかった。


ここが主人公の主観なのか、客観的な評価なのかは知りたいところ。

敗北が今回に限らないなら、何かしら評価を得られなかった理由があるのでしょうし、そこは触れた方がすっきりすると思います。


彼女の敗北が何によって生じたのか、はたまたただの運なのかは、この後の展開の感想に大きく影響してきます。


>「答えを聞いているんじゃないの。私が聞きたいのは、君がこの曲を聞いて、何を感じたか、だよ」


ここの「答えを聞いてるんじゃない」はよくわかりません。

主人公の答えが月光の概要とかなら、この反応もわかるんですが。

「絶望」とか「底知れぬ恨み」も、「何を感じたか?」ですよね?


>だけど僕は……あれはピアノのアリアであり、号哭だと思ってる


「号哭」は「声を上げて泣き叫ぶこと」とあります。号泣と同じく。

ヘビロテでこの曲を聞く限り、「泣き叫ぶ」よりは「すすり泣き」「嗚咽」の方が近い気がします。あくまで私の感性ですが。


>「へぇ。それは演奏者の感想だね。私にその発想はなかったよ。


彼女が演奏者ではないような発言です。


>「魂が震えたの。ピアノのあんな音色は聞いたことがなかった。今思えば、あれは確かに、ピアノの泣く声だったかもしれない」


ふううむ。

でも、その時のコンクールの成績はボロボロだったんですよね。二人とも。


>君の演奏を聞いてから、自分の演奏がつまらなくて仕方なかった。楽譜どおりの演奏……別にミスをしたわけじゃない。


あれっ?

彼女の演奏は独創的なものだと解釈してたんですが。

それこそ、月光が光って見えるくらいに。


>あの時、私の音は、完全に壊れちゃったんだ。私のピアノ、人生。私という存在までもが


つきあい十年くらいありますよね、この二人。

初見から密かにコンプレックスを抱いてたのはわかりますが、それがここに来て絶望に至るには、何かしら理由が必要だと思えます。


そもそも彼女の他の成績はどうなのか、という話もありますし。月光の評価だけがピアニストの全てではないのでは。


>まさか。それで君は、1週間前のあの夜──。

さすがにもう読者も察してる頃合いなので、強調しなくていいと思います。


>あの夜も、この音楽室で月光を弾いた。

常習なのか。


>「そうじゃないわ。私の“月光“は、悲しい曲じゃない。


そのはずですよね。


>彼女がもっと早くこのことに気づいていれば、こんな結末を迎えずに済んだかもしれない。


???

意味がわからなくなってきました。

彼女は小3から、希望の曲を弾いてたんですよね?

主人公だけがそれを見抜いて、彼女は自覚してなかったとか?

いや自分が弾く曲で、そんなことはあり得ないでしょう。


>君の才能が、私の才能を覆い隠してしまうから。

ここまでの二人の成績の描写がないので、どの程度の絶望なのかよくわかりません。主人公がモーツァルト並みの天才なら共感しますが。


>君のピアノは、他の誰とも違う。私も、誰かとの違いが欲しかった。


ここまでの説明を見る限り、どう見ても人と違うのは彼女の方で、主人公の感性は普通寄りだと思えます。


>「そのために、君はあの日、この窓から飛び降りたのか?」


何度もヒント与えてたので、ここはそうインパクトないですね。

でもまあ、驚かせるのが主眼の物語ではないので、これくらいに収めるのが正しい気もします。


それよりも、一週間前に飛び降り自殺の起きた音楽室を、閉鎖もせず警備もつけず、まんまと侵入許してる辺り、学校側の管理体制を疑いますねw



>第3楽章


>「死にたくなるくらい、素晴らしい演奏だったよ」

演奏的には共感できませんが、理由付けとしては一応納得。


>それよりも僕は、彼女に会えたことが嬉しかった。

「死にたくなるくらい素敵な演奏だった」と言った翌日に自殺した幽霊から夜の音楽室に誘う手紙が届いたら、普通に恐怖しか感じないと思うんですが。


>自分の思いすら、伝えられずにいるのだ。

おっと、相手を好きという設定を忘れてました。

あまりに触れられてこなかったので。


「好きな相手に自分が原因で死なれてしまった」というショックは、計り知れないものがあると思われますが、この主人公からはそんな悲哀はまるで感じられません。


>あの時、私は少しだけ、ベートーヴェンに近づけた気がしたんだ。


そもそもの話、この曲ってベートーヴェンが恋する相手に捧げた曲ですよね。解釈的にはまず最初にそれが来ると思うんですが。一番好きな曲なら当然知ってるはずですし。


そこからどう解釈を広げるかは、確かに奏者次第だと言えますけど。


>「君は、死についてどう思う?」

これ、主人公が聞くんですかい。

てっきり彼女の方が聞いてるんだと、一読目は思っていましたが。

うーん。なんというか、好きな相手にする質問かなあ?と。

逢えるのは今晩きりだろうと知っての上なら、なおさらです。


>意味が分からなかった。けど、ここで「どういうこと?」と聞くのはあまりに無粋な気がしたから、やめておいた。


ここはすごく共感します。

まあ、主人公の質問もたいがい「どういうこと?」ですが。


>「死は、みんなが言うほど悪いことかな? 私はそうは思わない。食べたり、寝たり。死はその延長線上にある。死こそ、生命の営みだと思う。生きているから死ぬ。死とは、生の象徴だ。後ろめたいことなんか、何もない。死んでみて、やっと分かったんだ」


この意見自体にはわりと賛同なんですが、ライバルの才能が原因で自殺した幽霊に言われても、まるで響きません。生から逃げた言い訳のようです。


>「僕は、君のピアノが好きだった。君の笑う顔とか、怒る顔とかが好きだった。君の“月光”が好きだった」


せめてここに至る前に何かしらの感情の吐露は欲しいところ。

「彼女が好き」と口で言ってた程度だったので、盛り上がりに欠けます。


>「君の“月光”は、誰のものとも違うよ。

ううん?

彼女の演奏が他と違うことは、主人公でなくともはっきりわかる類のものですよね? 演奏の違いなんですから。審査員や他のピアニストなら違いがわかる類のものでしょう。

ここで「僕だけがわかる」的に説明されることに、困惑を覚えるばかりです。


加えて、あれだけ無駄に彼女の演奏を褒めちぎっていた主人公が、そういった話を一度も彼女にしていないという展開は無理がありすぎます。十年近いつきあいで、引かれるくらい褒めていたのに、です。


私はてっきり、コンサートに不利とわかりながら「希望の月光」にこだわり続ける彼女に対し、王道の演奏をする主人公は常に勝ちながらも、彼女の演奏に惹かれている、という関係なのかなと思っていました。

でなければ、色々と辻褄が合わないので。


>あぁ、私にも、あったんだ。自分のピアノが。

平凡な奏者ならともかく、特徴的な演奏をする人間が、自分の個性に無自覚なんてことは、ありえないかと。


>彼女は僕を責めたりはしなかった。「なんでもっと早く言ってくれなかったの」とか、そんなことは言わなかった。ただ、「そっか」と悲しく目を細めるだけだった。


ここら辺も、悲恋の締めくくりとしてはとてもいい部類のはずなんですが、ここに至る経緯の説明が少なかったり、意味不明だったりするので、いまいちのめりこめません。勿体ない。


>最終楽章


>「こんな私のピアノでも、好きになってくれる人はいたんだね」


序盤からくそ褒められてた気がしますが。


>「君の意見も教えてよ。君は死をどう捉える?」

この状況から、一体何故その質問が出てくるのか。

幽霊への告白直後ですよ?


>「死は……終わりだ」

好きだった幽霊相手に断言する、その強心臓に乾杯。


>「死んだら、それまで。そのあとはもう、故人に世界は観測できない。そう。それこそ、君みたいに幽霊にでもならなければね。だからこそ、死は同時に救いでもある」


むしろ幽霊が実在したら、その手の前提は全部吹っ飛ぶと思いますけどね。死後の世界とか、天国と地獄とか。

幽霊なんて、死が救いにならない象徴じゃないですか。


>「私が死んだのは、別に君のピアノに絶望したからじゃない。君のピアノに、もっともっと近づきたいって思ったからだよ。やっと分かったの。“月光”の、本当の顔」


ぶっちゃけ言葉の意味はさっぱりですが、字面をそのまま信じるなら、「希望の音」は捨てるって意味になりますね。主人公に近づくんですから。


>私の“月光”は、希望の音。君のは絶望。何もかも違う。だから教えない。私は分かったよ、生きる理由が。だからもう一度、始めるの


「何もかも違う」って、「もっともっと近づきたい」と矛盾してません?


希望の音を奏でる彼女が死んだのが、この話の一番不可解な部分ですが、この説明を聞いてもまったく理解できません。


>彼女は、生まれ変わりとかいう迷信を信じているのだろうか。


まあ幽霊がいたら、転生とかもあるのかなと思えなくはないです。

ただ、そういう選択を前向きに捉えられる感覚が、私には皆無です。

主人公と同じく。


>僕が月光を弾き始めると、彼女は再び涙を流した。僕は胸が痛くなった。痛くて、悲しくて、苦しかった。ピアノも、彼女も、ずっと泣いている。僕が鍵盤を叩くたび、永遠に、泣いている。まるで、ピアノにこう言われている気がしたんだ。「お前のピアノじゃ、彼女は救えない」と。


文章は確かで、感動的なシーンなのに、やはり空回り感。

ここに来て唐突に悲壮感を描くのではなく、序盤から重みを増していく風に書いていく方が、この場面の刺さり具合は違ってくるはず。


>数十メートル離れた地面には、濃くて赤い、血溜まりがあった。彼女は死んだ。それは、彼女の二度目の自殺だった。僕は彼女を二度殺したのだ。


ここ、よくわかりませんが、幽霊が飛び降りて血だまりになったってことですかね? 

だとしたら幽霊が飛び降り自殺するのも、血だまりが出来るのも謎過ぎます。幽霊なんですから。


まさか、一週間前の自殺現場が、そのまま放置されてる設定じゃないですよね。それは有り得ないと思いますが。


>そして、部屋の真ん中に鎮座する黒いグランドピアノをめちゃくちゃに叩き壊した。


ここもやるせない感情の爆発と言う意味では、悪くない締めくくりなのですが。途中で感動の電車から振り下ろされたので、「荒れてんなあ」くらいの感想です。つくづく勿体ない。


>そう広くはない室内に、ピアノの号哭が鳴り響いてやまなかった。


ここは「号哭」でいいと思います。

でも、月光の演奏と、ピアノをバットで破壊する音が同じってことはないでしょ? 私が言いたいのはそういうことです。


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