後記
『町の地図には、恐怖がいっぱい』
無事に、書き終えることが出来ました。
読んでくださった方々に感謝します。
また、感想やコメント、素晴らしいレビューをくださった方々には、本当に励まされました。
ありがとうございました。
カクヨム運営公式様からのレビューがきっかけとなり、多くの方々の読まれたことも感謝しかありません。
いただいた感想やコメントで、改めて考えること、勉強になることが多くありました。
二晩占二様から、ノスタルジーを感じながらも、友達と図書館、昆虫採集など、令和の子供っぽくないところに少し違和感があるとのご指摘には、今更ながら、設定ミスに気付きました。
スティーブン・キングの「I’T」の前編や「スタンド・バイ・ミー」の、ノスタルジックな世界観を描こうとしていたのですが、改めて考えると、「I’T」や「スタンド・バイ・ミー」がそうであったように、本編は主人公の回想とすべきでした。
そうすれば、ノスタルジックな物語でありつつ、現在との差異があることの違和感は生まれなかったかもと思います。
こんな感じで……。
序章。
引っ越しの荷解きをしている、すでに社会人となったタケル。
段ボールの中から、五年生の夏休みに作った『怪』の地図を見つける。
あの頃、ぼくは……、
と、回想をはじめるタケル。
本編、六つの『怪』を思い出した後、現在(序章)へと場面は戻る。
タケルは、大学進学と同時に浦座町を離れ、大学卒業後も都心部で就職していたことが分かる。
そして現在(序章)、離職したタケルは、八年ぶりに浦座町に戻ってきていた。
後半、浦座町に戻ってきたタケルは、八つ目の闇深い『怪』と遭遇することとなる。
こんな感じにすれば、舞原との再会も含め、さらにおもしろくなりそうな気が……^^;
また、本編にも書きましたが、桐生文香様からいただいたコメント、
『地上に出てきた人柱の娘。これからどこへ行ったのか気になります。』
これにより、外伝二『人柱の娘』を書いてみようと思いました。
桐生様のコメントが無ければ、外伝二を書くことは無かったかと思います。
感謝しています。
西奈らす様をはじめとした方々のコメントに返信する形で書きましたが、『人柱の娘』では、最期、ヤエを成仏させ切れなかったなと、力不足を感じました。
ヤエを見ることが出来る、小さな男の子を登場させ、無垢な子供とのエピソードを挿入すれば、最期、自分の犠牲の上に成り立ったものが、「町」というものだけではなく、そこに住む、無垢な子供を含めた「人々」となり、ヤエも、「報われた」という想いを強くして、成仏したのではないかと、今になって考えたりもしています。
河童でよかったのか?
ワニガメよりワニの方がよかったのかも。
「真夜中のキッチン」のラストは、モタつき過ぎたのではないか。
墨壺の形状は、あの描写で伝わったのか……。
書き終わってみれば、ああすればよかった、こうすればよかったと思うことが、次々に出てきます。
それもこれも含め、とてもいい経験となりました。
読んでくれたみなさまに、改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
七倉イルカ
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