新秩序の濫觴

文体からは、この物語における作者の意図は全く感じられない。全ての文章で思考の因果関係が破綻してる。だが、どうしてか作者の人間性の片鱗が垣間見える瞬間がある。

この物語を一言で表すなら、支離滅裂だろう。しかし、それは個性の消滅ではなく、ある意味独創的で一種の芸術なのだろう。

これは新しい種類の小説ないし詩集であり、読む人間の価値観すら変える可能性を秘めているのだろう。

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