だって、怖いじゃん
CHOPI
だって、怖いじゃん
何をするにも誰かの指示や許可が欲しい、と思う。っていうと、『指示待ち人間じゃん?』と思われるのは仕方がない。事実、そういうふうに見えるのは自分だってわかっているから。だけどどうしても不安が勝つ。だから細かいことまで確認しないと動けない。責任の所在を“折半”したいのだ。
自分で自由に決められる。そういう状況下では、自分の事だけを自己責任として背負えばいいので気にならない。ミスしようがトラブルが起ころうが、それはもう、自分自身の責任でしかない。例えそれでものすごく怒られたとしよう。それはめっちゃへこむ。もちろんへこみまくる。だけど、他人に迷惑がかかっていなければ、まだ気持ちは幾分ラクである。
他方、頼まれごとや仕事に関してのように『第三者』が関与すると、それはもう疲弊するし混乱する。どこまで気を遣うのが正解かもわからなければ、誰にどういう気を回せばいいかもわからない。だから仕事で『この日のこの時間。出張に使う便の手配よろしく』なんていう仕事が一番苦手だ。だってそういうチケットの発券の責任の所在は自分にあるのに、本人たちが無事に行って帰ってくるまでトラブルに巻き込まれたとかそういう情報は一切入ってこないんだから。
しかもそういうミスって、後々自分のいる・いないに関係なく、大抵は飲みの席のネタにされる。ネタにされて笑えるくらいまで
でも本当に質の悪い性質だと思う。そとから見れば『まじめ』と評判も悪くないけれど、本人からしたら疲弊するしかない。本当にしんどいし疲れる。そういうことをぼやいていると、『え、そこにそんなに精神すり減らすの?』って言われたりもするんだけど。
上に立つ人間は、そういう時のミスに対してとりあえず一度怒ればいい。……大抵『え、確認のメール送ってますよね?』なんて言うのは通用しない。そういう理不尽さをわかっていて、それでも耐えて続けていかなきゃいけない。食っていくため、そう言い聞かせて。
……毎回毎回、こういう簡単な、でも重要な仕事をこなすたびに思う事。
「心臓に毛が生えている人間に生まれたかった……」
だって、怖いじゃん CHOPI @CHOPI
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