真のポジティブとエセポジティブ

りーしぇん

こらむ

 僕はネガティブだ。

 間違いなくネガティブ側の人間だ。


「過去の選択何が間違ってたんだろう」

 とかよく思ったり

 自分の人生貧乏くじだと思ったり、他人からは絶対嫌われてると思ってるし…

 とまあこんな感じで思い当たる節挙げて行けばキリがない。

 だからポジティブに憧れる。

 

 そう思っていた。


 でもちょっと違う事に気づいたんだ。

【ポジティブアピールする人は本当の意味のポジティブじゃない】ということを。


 ポジティブアピールする人も実は俺らと同じ類の人間なんですわ。

 つまりネガティブです。

【自分のことをポジティブだと思いたいネガティブ】なのです。

 じゃあ本当のポジティブとは何かと僕は考えました。


何も考えてない/すぐ忘れる


 ですね。


 ネガティブは間違いなく、物事をあーだこーだと色々考える。もちろんマイナスな方向で。

 でもポジティブは楽観的に捉え、考えてるという訳でもなさそうでして、多分何にも考えてないんですよ。

 身の回りにいる、ポジティブアピールしないけどどう考えたってポジティブな人は、怒られても翌日には忘れてるし、悪意ある事を言われても気づいてない。

 なんなら命の危機レベルのことでも気づいてなかったりします。

 僕らみたいな人種からしたらイカれてますよそんなの。

 だからこそそれに憧れ、自分もポジティブになりてえって思うのでしょうが、真のポジティブは自分のことポジティブって言いませんから。たぶん。言ってたらすいません。

 そこがエセポジティブと真のポジティブとの差だと僕は思います。

 メッキ貼って背伸びしてるんですよね。

 僕はいつだって真性の、ありのままのネガティブです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

真のポジティブとエセポジティブ りーしぇん @leeshen

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ