8月30日 紅茶のティラミス
今日は全面的に血が足りない。
日がな一日、寝込んでいた。
グラノーラとキヌアクッキーをポリポリしたくらいである。
夕飯には、夫にまた「レモンビーフ弁当」を買ってきてもらった。もうそろそろ終売しそうで寂しい限りである。レギュラー化してほしい。牛肉と野菜をなんとなく摂れて、油っこくなくて助かるのに。
ダウンした私を見かねて、夫がケーキも買ってきてくれた。感謝である。
一つは、桃のタルト。丁寧に作られた香ばしいタルト生地に、まろやかなカスタードクリームと、旬の桃。間違いのない美味しさである。
私が感動してしまったのは、もう一つの紅茶のケーキ。透明な器の底には紅茶の茶葉を混ぜこんであるスポンジに紅茶シロップを染み込ませ、その上にマスカルポーネクリーム、そして真っ白な生クリームが層になり、茶葉とチョコレートがトッピングされている。いわば紅茶のティラミスである。
なんといっても香りが素晴らしい。それもそのはずで、このパティスリーは以前この日記に登場した紅茶専門店『ロンネフェルト』(https://kakuyomu.jp/works/16817330654745085719/episodes/16817330659933561130)の隣にあり、そこのアールグレイをたっぷりと使用しているのだという。スプーンを入れればじゅわりとシロップが滲むスポンジを、ふわふわとなめらかなクリームが包み込み、口の中で溶けていく。なんて儚い。なんて芳しい。仕事の丁寧なパティスリーと、ロンネフェルトの紅茶の素晴らしいコラボレーションである。
ケーキのおかげで、どん底だった気分も少し楽になった。夫には本当に感謝している。
そう、美味しいものにはこういう力があるのだ。
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