8月19日 ビーフコロッケ、再び

 昨夜、難産だったファンタジー小説(https://kakuyomu.jp/works/16817330661958909807)を書き上げた解放感で欲望が爆発し、酒まで飲んでしまった。

 オリオンビールが作っているシークワーサーサワー。ストレート果汁が3.5%入っていて、フレッシュなジューシーさを楽しめる。流石の美味しさである。しかし、酒にはあまり強くないのにアルコール度数5%を飲んでしまったので、それなりの酔い方をしてしまっている。

 そういう頭で日記を書いていることだけ、ご承知おきいただきたい。


 そう、「美味しいものを食べたい欲」が花火のように打ち上がって、今日は色々と買い物をした。

 お気に入りのパン屋で明朝食べるためのパンを買い、家でつまむための菓子を買い、今夜は『きたがき』の揚げ物三昧である。


『きたがき』について書いたのは、この日記を初めて間もなくだった。(https://kakuyomu.jp/works/16817330654745085719/episodes/16817330654865432817

 すっかり心が荒んでいる時期で、山陰に文句を言ってばかりだったのだが、どうも色んな方に読んでいただいているらしいと気づき、慌てて山陰の良いところも挙げようと書いた記事だった。

 つまり精肉店『きたがき』は、島根で美味しいもの、と考えたときに真っ先に思い浮かぶくらい、私のイチオシなのである。


 しかしその日記以来なので、今日食べたのは実に五ヶ月ぶりということになる。従業員のことも思っている店のようで、これまでの間に定休日が週三日に増えたことが、大きく影響している。その代わり店先にコロッケ自動販売機が置かれたが、私はコロッケ以外の揚げ物も大いに好きだし、揚げ物は家でやらない方が美味しいに決まっているのだ。

 今日はビーフコロッケ、ミンチカツ、とりかつ、ロースカツを買った。

 改めて見ると、ビーフコロッケに入っている肉の量が尋常ではない。「ビーフコロッケ」と名乗るだけはある。じゃがいもよりも肉の方が多いのではないか、とすら思える。それなのにこの肉、しまね和牛なのだ。旨味たっぷりでありながらあっさりとした脂、柔らかくもゴロゴロとした食感、完璧である。この美味しさはやはり、唯一無二。

 ミンチカツももちろん美味しく、しまね和牛がしっかりと詰まっているのだが、ビーフコロッケよりもむしろ優しい味わいに感じてしまうのが不思議である。ミンチが大変ふんわりとしてジューシーなおかげかもしれない。

 とりかつはしっとりとして安定の美味しさだが、個人的にはササミカツの方が好みである。残念ながら本日は売り切れていたので、その感動的な美味しさはまたリベンジしたときに。

 そして今回、ロースカツは初めて買ったのだが、これがまた美味しい。正直言って、松江市内のとんかつ屋のカツよりも美味しい。肉の質が段違いなのである。しっかりと下味のついた豚ロースは柔らかくジューシーで、脂もしつこくなく、大判なのにぺろりと食べられてしまう。

 嗚呼やはり、『きたがき』は裏切らない。これだけ食べても胃にもたれることもなく、値段も安い。実にありがたい店である。


 一缶飲み干して、すっかり酔っ払いになった。肌が真っ赤である。

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