3月24日 ビーフコロッケ

 この日記も四日目になり、三日坊主は脱したことになる。ここまでは順調。小学生の頃の集団交換日記に始まり、個人ブログ、mixi日記、Tumblrと、いつも途中で放り投げてしまう私なので、どこまで続けられるかは正直わからないのだけれど、ありがたいことに応援やレビューで反応をいただいているもので、まだしばらくは大丈夫だろうと思う。問題は書くネタが毎日あるか、というところかもしれない。


 そろそろ山陰の良いところにも触れておこうと思う。三日続けてぐちぐちと文句を書いてしまったが、何もかもが嫌いなわけではない。

 島根といえば宍道湖や日本海の水産物がよく知られているが、実は和牛も美味しいのである。

 昨年(2022年)に行われた、全国和牛能力共進会という和牛のオリンピック的なイベントでは、島根和牛が肉質の評価において日本一に輝いた。その特徴は、脂肪の質が良いためしつこくなく、素直な旨味を感じられるところ。

 こちらで迎えた結婚記念日には自宅でフィレを焼き、広島から来た知人と牛しゃぶを食べに行ったりもしたが、柔らかくジューシーなのにさらりとして、いくらでも食べられてしまうタイプの肉だった。

 とはいえ、そういった食べ方は特別な時にやるもので、もっと手軽に食べるならやはり、「きたがき」のビーフコロッケである。

「きたがき」は松江城近くの精肉店で、新鮮な肉も当然売っているのだが、手造り惣菜コーナーが圧倒的に人気があり、人の少ない街でも毎日行列をつくっている。名物はしまね和牛を贅沢に使ったビーフコロッケで、サクサクの衣の中に和牛の旨味がぎゅっとつまっている。ホクホクの甘い芋とそこに染み込む肉汁がたまらない。そのまま揚げたてにかぶりついても良いし、温めなおしてご飯と食べるのも最高だ。

 あんまりにもこのコロッケが人気なので、オンライン販売もしているし、遂に先日、店先に自動販売機までできた。なかなか凄い話である。


 というのを、久しぶりに財布の中を整理していて思い出した。根がズボラなのでレシートを溜め込んではお金以外で財布を膨らませがちなのだが、そこから「きたがき」で揚げ物を買ったときのレシートが出てきたのだった。それがいつの日付であったかは、秘密である。


 そんなわけで、今日は大量のレシートをまとめて家計簿アプリに入力する日とした。島根にはメインバンクにしていた銀行が存在しないのでほぼカードや電子マネー払いにしているのだけれど、その明細を見るだけでは費目がわかりづらいのだ。

 まぁ入力する手間が面倒で、とりあえずもらったレシートがどんどん溜まってしまうのだけれど。レシート撮影方式に変えた方が良いのだろうか。


 昨日に引き続き天気が悪い。つまり私の体調も悪い。夕飯は買い置きのソーキそばの予定。

 それから夜には映画『ゴーン・ガール』の同時視聴会をすることになっている。同じ時間に再生ボタンを押して、観終わってからボイスチャットで感想を喋るタイプのイベントなのだが、参加者であるピュアな青年たちが何を思うのか、大変楽しみである。

 インターネットのおかげで、どうにか干からびずに済んでいる。

 

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