6月8日 ドミノピザ
朝から雨が続く。
我が家は少し上の階なので、小雨ならば雨音は聞こえない。聞こえる時はいつも、ざあっとアスファルトに打ちつけるように降る雨である。そしてそれは、この辺りでは珍しいことではない。今も雨音がこの部屋まで届いている。少し遠くから、しかしこの部屋を取り囲むように。
そんな訳で、今日も頭痛に苛まれている。
昨日の日記では軽くしか触れられなかったが、カクヨムの公式自主企画「沼らせ男/沼らせ女」をテーマにした恋愛ショートストーリー四選の中に、拙作『果て無き』を選んでいただいた。(総評ページ:https://kakuyomu.jp/features/16817330658488186725)
これは正直に申し上げると、企画のために書いたものではない。とあるカクヨム繋がりの方から広がった、恋愛私小説を書く波に乗っかったものだったりする。それがたまたま企画のテーマと合致したので、試しに参加してみたのだった。
そう、私小説なのである。小説概要にも書いたが、内容の数割は実体験である。真面目に考えてみるとおそらく、六、七割。主人公の思考にいたってはほぼ私自身である。なんともはや。
古傷を抉りながら書いたものがこういう結果になって、報われたように思う。
選者のカフカ様には改めて御礼を申し上げたい。
ありがたいことに、これを機に私をフォローしてくださった方がいらっしゃるようで、この日記の更新通知も受け取られることと思うのだが、この『山の陰に暮らす』は小説ではなく日記で、私が今暮らしている山陰にぶつくさと色々言いながら日々食べたものを記録している、というタイプのものである。もしよろしければお付き合い願いたい。いつも読んでくださる方々には感謝しきりである。
さて、雨にやられて芋虫になっていたので、とりたてて書くような出来事は無い。昨日が色々とあり過ぎたのだ。ここに書けることも、書けないことも。采配者がいるのなら、もう少し加減してほしいものである。
夕飯は、色々あって早めに帰ってきた夫と話して、『ドミノピザ』を頼んでしまうことにした。なんだかんだで久しぶりである。
宅配ピザは業者も様々だが、私は『ドミノピザ』一択に落ち着いている。何故なら、オニオンが入っているメニューが他より少な目で、味も好みのものが多いからである。注文時に抜けば良い、と思われるかもしれないが、元から無い状態で完成しているピザが良いのだ。
届いた「クワトロ・ニューヨーカー」「クワトロ・カマンベールミルフィーユ」はなかなかの迫力。
なにせ「ニューヨーカーピザ」はワンサイズで、直径40cmある。薄めだがもっちりとして、パンのような歯応えのある生地。具材は皆シンプルで、トマトソースとチーズ、やたら大きなサラミなど、これぞアメリカ風ピザ、というジャンクな味わいのものを四種、これでもかと楽しむことができる。少し顎が疲れるのが難点ではある。
一方の「クワトロカマンベールミルフィーユ」は、薄いクリスピー生地の間にモッツァレラチーズとミックスチーズを挟んだミルフィーユ生地を使い、その上に、トマト&バジル や、エビ&ガーリックなどこちらも比較的シンプルな具材と、カマンベールチーズをたっぷり。こちらは流石にSサイズにしたが、食感の違いがあるので、ニューヨーカーを飽きずに食べるのにちょうど良い。ミルフィーユ生地は端まで美味しく、パイのようにパリパリとしているのが気に入っている。
二人で食べるような量ではない気がするが、食べ始めてみると平らげてしまった。恐るべしドミノピザ。
そういえば『ドミノピザ』は、昨年まで近辺には存在しなかったのを思い出した。また呪詛を吐いてしまうところだった。危ない危ない。
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