旅の必須アイテム?

「そう言えば、みんなは何を持ってきたの?」

いつも私たちが遊んでいる公園で休んでいると、海斗がそう言った

「私は〜…服とかお金とか…後は、ミニノートとペン!」

「な、渚ちゃん…こ、これは…?」

「…?え、スマホ?」

真琴が持っているのは私のカバンの中にあったスマホだった

「ん〜?私、キッズケータイしか持ってないはず…」

「もしかしたら、渚のおとーさんが入れたんかもな〜w」

澪がそう言い、私は心当たりがあった

「あぁ…カバンの位置が違うと思ったら…そういうことか…w」

…お父さんらしいな…w

「ならさ、メッセージ送ってやれば?」

祐がそう言った

「だね、そうする!」

私は早速お父さんにメッセージを送る

内容は…

『お父さん、スマホありがとう!私は旅に出るけど、心配しないでね!』

「あ、写真撮ってもいい?」

私がそう言うと、みんなは…

「「いいよ〜!」」

と言ってくれた

「ありがとう!」

私は集合写真を撮った

そして、それをお父さんに送った

すると…

『気をつけて、たまにはメッセージを送ってくれよ』

と返ってきた

「ほんとーは、寂しいんだろうに…強がりやなぁ…w」

澪が笑いながら言う

「あはは…そう言えば、みんなは?何を持ってきたの?」

「僕は図鑑とか服とかお金、あとはスマホです」

「わ、私は救急セットとか…服とか…お、お金とか…スマホも一応…」

「俺はマッチとか、服とかお金とか、スマホもあるぜ」

「うちはキャンピングセットとか…あとはみんなと一緒やな!」

それぞれそう言う…いや、みんな凄すぎない…?

「うひゃぁ…凄いなぁ…」

「旅ですからね、一応ですよ」

「あ、そうだ!みんなスマホあるんだよね?電話番号とか…」

「そ、そうですね!」

私はみんな電話番号を登録した

「……」

私はしばらく、スマホの画面を見ていた

「?渚、どうしたんですか?」

「ん?何でもないよ!」

私は、この思いを胸でそっと言った

"みんなとの思い出が増えていくな…"と…

そして、私たちは公園を出た

__

一方、渚の親は…

父)「渚、怪我とかはしていないだろうか…」

母)「もう…勝手にスマホを買って渚に渡すだなんて…」

父)「心配…なので…」

母)「ほんと、親バカなんだから…」

ピロンッ

父)「…仕事かな…(確認)」

父)「……」

母)「…?」

父)「美羽…(←お母さんの名前)」

母)「…なに?創(←お父さんの名前)」

父)「仕事、頑張ってくる」

母)「(渚からのメッセージだったのね…w)…はい、行ってらっしゃい」

…お父さん、よかったね…

to be continued.

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想いは虹に、夢は星屑に 紫川 雫 @shikawashizuku

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