企画より拝読。
書かれているテーマははっきり西の要素だと感じました。
その書き方、不意に無関係なものに意識が飛ぶ様子は南の書き方にも似ているんですが、私の印象では西を補強する書き方なのかな……というところ。
総合的に真西に近いような気がするのですが、フィンディルさんの判断はどうなっているか、これから読みます。
作者からの返信
コメントと評価をありがとうございます!
>総合的に真西に近いような気がする
鋭いですね。すでにご覧になっていると思いますが、フィンディル様の感想によると、この作品は西北西です。
ということで、今回も私の作品は北から離れることはできませんでした。作品の方角は本当に難しいですね。私自身の理解がまだまだ足りないようです。
企画からお邪魔致します。
応援してから時差アリのコメントで恐縮です。読んですぐは上手くコメント出来そうになかったので、自分の中で寝かせてみました。が、やっぱり上手く表現出来なそうw 変な感想になっていたらスミマセン!
拝読した最初の感想は、「よく分からないけど、なんか分かるなあ」でした。
心の声でお話が進む中、突然目に映ったらしき現実の情景が挟まったり、時系列が曖昧だったり。不思議な浮遊感がありますよね。でも人間の思考って、こんな風に、色んな事がごちゃーってなってる気がするんです。自分に置き換えても、例えば昨日起きた出来事を考えているところに、「あ、そうだ、あれやらなくちゃ」って思いついたり、「暑いなあ」ってなったり「あれ誰が言ってたっけ」ってなったり。まさにこの作品のようにです。それがそのまま表現されているので、作品視点者の明確な状況は分からなくとも、なんかこういうのある!と思って。とりとめのない心の声の羅列が、すごくリアルです。
この整わない感じが、南っぽいなあと思いました。そして、実験的な東というよりも、抽象的な描写が西寄りな気がしました。なので、南西に一票。
とても印象的な作品でした!
作者からの返信
この作品はコメントしにくいだろうなと私自身思っていますので、それにも関わらずコメントを下さりありがとうございます!
>とりとめのない心の声の羅列が、すごくリアルです。
「わたし」の思考をリアルに描くことを試みているつもりです。そのため、リアルに感じていただけて嬉しくなりました。
>整わない感じが、南っぽいなあと思いました
整えすぎないように気をつけて書いたつもりですが、上手くいっていたでしょうか。
南が少しでも入っていたら嬉しいのですが、結局この作品は南の方角ではないのかもなと最近は思っています。難しいですね。
評価までいただきありがとうございました!
こんにちは。前回の方角企画ぶりです。
一読して、心象風景が描かれているなと感じました。携帯が鳴ったり、ある人にスーツなどを似合わないと言われたり、雨が降ったり、電話を折り返したのに相手が出なかったり、空腹なのは主人公の外界でのできごとと推測しますが(空腹など主人公の生の感覚は外界と内界の狭間だとも思います)、それが主人公の内界ではどういう印象となっているのかを主に書いた小説、つまり心象風景を描写した小説だと思いました。タイトルにある「頭を何度も何度も突き刺すその光」は主人公の心象風景にくり返し現れる最たるものなんだろうなと思います。
方角ですが、外界を描いた風景画が北西を取るのなら、心象風景画は南西だろうと思います。
ただ本作からは西の方角をいちばん強く感じました。
なぜかというと……ここが説明しづらくて悩んでいるのですが、「理屈はわからないが心のなかにある心象風景を”見える”まま書いたんだ。意味なんか自分でもわからない。ただこう見えるからこう書いたんだ」という南西的な態度よりは、「なんでこんな心象風景が自分のなかで湧き上がってくるのか、理由は自分ではよくわかっている。わかっているけれど、万人にわかってもらえるようには書かない。そいうふうに書きたいわけじゃない。そもそもわかる人にはこれ以上何も書かなくてもわかるだろうし、わからない人にはどんなに言葉を尽くしてもわからないだろうから。わかる人がわかればいい」という西的な態度をより強く感じたからだと考えます。
(もちろんこれは一読者である私が勝手に感じただけなので、泡沫さんの意図とかけ離れていたら一蹴してください)
というわけで本作は南西より西、西南西なのではと考えます。
他の方へのコメントの返信で、泡沫さんのなかでは主人公に何があったのか決めてあると書かれているのを読みました。そうだろうな、と感じました。というのも、一読して主人公がどういう状況にあるかわかった気がしたからです。ああわかる、わかるよと思いながら読みました。
が、これってこういうことですよね? などと答え合わせをするのは、特に西の要素が強い小説では野暮極まりないどころではなく有害だと思います。曖昧なもの曖昧なまま、わからないものはわからないまま、それでも突然ラジオの周波数がつかの間あったように、交信できた、気がする。そんな感覚を得られるのが西の作品の魅力だと思います。本作はその感覚をよく味わうことができました。
おもしろかったです。ありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそお久しぶりです。コメントありがとうございます!
この作品を説明しすぎるのは野暮だと私も考えています。
なので、皆様へのコメント返しも説明しすぎないようにしています。今回の返信にも曖昧に答えてしまう点があるかと思いますが、ご容赦下さい。
>心象風景を描写した小説だと思いました。
なるほど、と納得しました。「詩のようなもの」より、この作品を説明できている言葉だと思います。
私自身は「主人公の事情が伝わっても伝わらなくてもいい、ただ、読んだ方それぞれに、この作品を読んで何か感じるものがあれば嬉しい」と考えながら書きました。
久志木様の仰る西的態度に近いですが、「わからない人にはどんなに言葉を尽くしてもわからないだろうから。わかる人がわかればいい」ほどの否定的な思考は持っていないです。
この作品は全てが虚構ではなく、私が実際に体感したことのある感情の描写を所々に入れています。
それは西の要素である「昇華」に近いと思いますので、この作品の西要素が強い要因の一つになっているかもしれません。
この作品に少しでも南要素が入っていたら良いのですが。南は難しいですね。
拙作を読みこんで下さり、評価までいただき本当にありがとうございました!
んおー! たしかに真北はない感じですね。南と西あたりにいそうな作品です。詩ってわけでもないし独白って感じだけど抽象的といいますか。気だるげで自暴自棄になってるけど、そこまで悲観的でもない感じが伝わってきました。雨が降っているのも効果的な気がします。なんか良い(語彙力……)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
>南と西あたりにいそうな作品です
目指したのはその方角ですので、ご感想嬉しく思います。
この作品は何なのかと聞かれると、私自身は「詩のようなもの」が一番近いなと思っているのですが、実際のところはどうなのでしょうね。
雨は降らせたくなったので降らせています。
評価までいただきありがとうございました。
企画からお邪魔します。
主人公は、職場のリア充の破壊力にやられちゃったんでしょうか……。
少し古めかしくて、「ガロ」を愛読していたり、学生運動をやっていた世代が書きそうな懊悩に想えました。
花に埋もれている状態で倒れているようですが、この花とは鬱的な倦怠の比喩でしょうか。脳を満たす鬱屈を花にたとえたのだとしたら、自虐的なユーモアがある主人公にも想えます。
方角は南西。
こういう作品はフィンディルさんの感想が楽しみになります。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
主人公がいったい何にやられたのか、私の中に答えはありますが、読んだ方が自由に受け取って下さればと思います。
「花」は、花柄の布団のことです。もう少し分かりやすくしてもよかったのかもしれませんが、この作品の場合、あえてわかりやすくする必要はないのではと思い、「花」としました。
「花に埋もれた携帯」というのは、「花柄の布団に埋もれた携帯」ということですね。
この作品が一体どの方角なのか、私もかなり気になっています。真北以外なのは間違いないんですけどね。
評価までいただきありがとうございました。
最初は語り手(?)である『わたし』の思考をそのままとりだしたかのような筆致に圧倒されるだけだったのですが、二度三度と読み返しているうちに、『わたし』の置かれている状況がほんのり見えてきたようなこないような気がしてきました。気がするだけですが。
方角的にはどうなんでしょうね。
最初読んだ瞬間は南を強く感じたのですが、何度か読み返すと西が強いようにも思えてきますし。
いずれにしろ、ハッとするような鮮烈な印象が心に残る作品でした。
作者からの返信
コメントと評価をありがとうございます!
「わたし」がどんな状況にいるのか考えてはありますので、この作品からその状況を読み取ることはできると思います。
西が強いのでは、という意見はすでに数人からいただいているので、おそらくそうなのでしょう。
>ハッとするような鮮烈な印象が心に残る作品
とっつきにくい作品だとは思うので、そのように残るものがあったとのこと嬉しく思いました。
企画から参りました。コメント失礼します。
詩のようでいて、また詩とは違っている、不思議な作品ですね。
何か思うことがあって、自分の頭の中で自分と対話しているような、わいてきた気持ちを言葉にして放り出すような……私にはそんな風に読めました。
ストーリーらしきものは無いように見えるのですが、文体からはぼんやりとどんな意味なのか想像できる気がしました。なので、南向きよりは西向きが強いのかな……と。西南西か、真西辺りでしょうか。と言っても、南向きは私もまだ把握できていないのですが……。
作者からの返信
コメントと評価をありがとうございます!
>ストーリーらしきものは無いように見えるのですが、文体からはぼんやりとどんな意味なのか想像できる
一応、「わたし」がどのような状況で何について話しているのかは決めてあります。なので、どんな意味なのか想像できると思います。
私はこの作品を詩のようなものだと思っていますが、それが果たして、どれだけ西でどれだけ南に属するのか。
仰る通り、南向きの作品というのがいまいちよく分からないですよね。だからこそ、ちょっとでもこの作品が南を向いていてほしいのですが。
企画から来ました。
う~ん。思い詰める前に誰かに相談して! 転職や休職も考えよう! と、視点の人物に思わずアドバイスしたくなりました。
西要素が強い作品だなと思います。次々と連続していく思考がリアルな内面描写で、生々しいです。ただ、文体自体がそこまで乱れているわけではないので、南要素が入ったとしても西南西くらいかな、とも思います。南半分の方角判断は難し過ぎて自信はないのですが。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
おっしゃる通り「わたし」は思い詰めてしまっていますが、
そもそも、この「わたし」にはその「誰か」がいるのだろうかと、コメントを拝読して思いました。いてほしいですけどね。
>次々と連続していく思考がリアルな内面描写で、生々しい
この辺りをリアルに描きたくて書きましたので、上手くできているようで安心しました。
前回の企画で、南西を目指して失敗しているので、今回も挑戦したのですが、なるほど、これだと西が強いんですね。とりあえず、北からは離れているようなので良しとします(笑)。やはり南は難しいですね。
評価までいただきありがとうございました!
こんにちは。
暗黒星雲です。
「他者の笑顔が苦痛で仕方がない」って事でしょうか。
受け取り方は人それぞれですから、ある人には心地よいものでも別の人からすれば死ぬほど苦痛な事もあるかもしれない。そんな風に思いました。
難しいです。
方角は南西だと思いました。
感想は以上です。
作者からの返信
こんばんは、コメントありがとうございます!
南西に一票とのこと嬉しいです。目指したのはその方角ですので。
>ある人には心地よいものでも別の人からすれば死ぬほど苦痛な事もあるかもしれない
なるほど、確かに人によって好き嫌いは違いますしそんなこともあるのかもしれません。
ちなみに、この作品については、読む方によって感想や受け取り方が異なるのではないかと予想しています。
なので、暗黒様のご感想非常に興味深く拝見しました。ちなみに、私自身は、笑顔が時に恐ろしい表情に見える時がある気がしています。
評価までいただきありがとうございました。
編集済
難しい…! と思いました。激しさを持つ抽象画のような? 南な感じはします。そして、気だるさ、焦燥感、苛立ちを文章全体から漂わせているところに、西も。
でも私方角音痴なので、はたして合っているのか……?
北ではないなっていうのはわかります。
泡沫さんは私には柔らかい作品のイメージなんですけども、でも、切れが良くて堅い感じの文章を書くことがあって、今回もそうです。
何か出来事があって、その後の心象風景や実際の部屋の様子など見えたもの、思い出したもの、考えていることをがーっと書いてあるのかなあと予想しているんですが、そこに隠れている筋がまったく見えないのが、南的?
私には絶対に書けないです。すごい。
作者からの返信
書き途中で一度返信をしてしまいました、すみません。
コメント&評価をありがとうございます!とにかく、北ではない方角を目指して書きました。
>何か出来事があって〜がーっと書いてあるのかなあと予想している
一応語り手である「わたし」がどのような状況で何について話しているのかは決めてあり、それに基づいて書いています。
ただ、いつもなら、「ここはこういう意味です」という感じで説明するところを、今回は説明せずにそのまま書いているので、オレンジさんの感想はとても合っていると思います。
今回は勢いを大切にして書いたので、文章に切れが感じられるとのこと、嬉しく思いました。ありがとうございます。南西だったら良いのですが、フィンディルさんの感想待ちですね。
やばい。
好き。
めッッッッッッッっちゃ、好きですまじで。
♡…𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬…♡
すごい好みのタイプ(※お話です)……やばい……。
なんて言うかなんかもう言語化できないくらい大好きなんですがどうしたらいいんだ踊るか(踊るな)
とりあえず方角だけでも残して巣に帰ります。
西です。
純文学以外の何物でもない。
この苦悩は西の昇華された文学以外の何物でもない。
やば……ホント好きなんですがどうしたらいいんだめちゃくちゃ刺さる……シュキ⸜(* ॑▿ ॑* )⸝シュキ……
ほんとにあ、あの❣️書いてくれてありがとうございました❣️まだ衝撃が残ってる。正に文でヘッドショットされた気分。作者様はシモ・ヘイヘさま(※凄腕のスナイパー。実在の人物。)の霊魂とでも憑依合体されたのですか?(あまりにも凄すぎて素の状態で打ってる……失礼かなあ……)
作者からの返信
こちらの作品も読んでくださり、ありがとうございます!
>西です。純文学以外の何物でもない。
鋭いですね。この作品は企画主のフィンディルさまによると西北西です。西がかなり強い作品だそうです。
私自身は、この作品をとっつきにくい作品だと思っています。
なので、この作品を好きだと言って下さり、とても嬉しいです。この作品を書いて良かったと思えました。全然失礼ではないですよ。ありがとうございました!