第3話 宇佐美りん「推し、燃ゆ!」へ251字のレビュー

誰もが、人生では一度は推しがいたことがあると思う。推しがいる生活は、楽しくて華やかだ。あかりは、推しの人や作品解釈し、淡々と発表している。でも現実世界では、家族との不和、推しのコーナーだけ整理できるが、あとは雑然とした部屋。推しが炎上している中、主人公の日常生活も仄暗く静かな火がくすぶっている。もがきながら、主人公は推しを通して、自分を見つめ続ける。しかし推しの物語は、炎上し幕を閉じる。終わりなき日常、生活の中心を失うあかり。だけど、推しと共に歩んだ何かが、きっとある。令和の時代の確かな青春小説。

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本について 書評 推薦文 カトウ レア @saihate76

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