「親ガチャ」感じる人へ

彩津

あなたは親のこと、どう思う

ネットを見ていると「親ガチャ」という言葉をよく見かける。この言葉はスマホゲームのガチャに例えて「良い親の元に生まれたかどうか」という意味だ。『あ~、親ガチャ失敗だわー』だの、『親ガチャ成功してる人羨ましい』といった声が散見される。


私は最初この言葉と出会ったとき、疑問に思うことがあった。


良い親に生まれてきたかどうかを批評?

そもそも親がいなきゃお前ら生まれてきて今スマホで文字打ててないじゃん。


親を否定したい気持ちは私も反抗期が長かったゆえに分かる、分かるぞ…

約束のゲーム時間の数分オーバーが駄目・『勉強しろぉ』と言われる日常など…他にも色々ある。一時期はうるさいなとも思っていた…

だがそれは視力が落ちる・将来の就職が不利にならないようになど全て私の為に言ってくれることなんだと知れたとき(遅いけどw)、うるさい=愛と変換された。

親の「うるさい」と思うことには、なにかしらの私達子供のことを思っての理由があるのだ。


それから、後々一人暮らしを想像してみると親の偉大さに気づくと思う。私はまだ高校生だが、一人暮らしは大変というイメージが強い。

金銭面では自分で収入を稼ぎ、家賃・電気代・水道代などの生活費の支払い、友人との会食で飛ぶお金、更には推し活費w…

生活面では洗濯に料理に掃除、ご近所付き合い?…

人間関係・将来のことなど相談したいときもある。

あ、防犯とか家の立地もw!


う〜ん、考えるだけでも将来自分がそんなに完璧に全てこなせるとは思えない…。


それに親は自分達の収入・時間を無償で私達のために割いてくれているのだ。

私達が生まれてこなければ当然、学費や生活費はその分浮く。私達が赤ん坊の時にあやす時間、親はもっと自分達のしたかったことができる。

なのに、苦労して育ててきた子供達がある日突然「反抗期」というパワーワードに乗っかって迷惑な変身!!これは親からしてみればたまったもんじゃないだろう。


こう考えてみると、一人の人間を育てるというのはノーベル賞…いや、もっとそれ以上に匹敵するくらいの偉業であると親にもなったことのないが私は思う。

この子育てという偉業は人類が誕生した後に受け継がれて現在の私達が在ると思うとすべての祖先に感謝しなければとも思う。


『親ガチャ』この言葉を作った人に物申したい。

親孝行しろ。



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