応援コメント

呑み込まれた者」への応援コメント

  • この展開…思わず溜め息が出ました。タイトルから想像こそしていましたが、ここまでカウティスが変貌してしまうだなんて思ってもみませんでした。少なくない衝撃です。

    リィドウォルの粛正を目論む王周辺。混乱をきたしている描写によしよしと安堵していたのも束の間、精霊達によって居場所が判明してしまうのが何とも皮肉ですね…。セルフィーネだけに留まらず、本格的にリィドウォルの命までもが怪しくなってきた気がします。

    遂に対峙したカウティスとイルウェンですが、潜入の為の偽装からタイミング、果てはリィドウォルと同行…これ以上ない最悪の再会ですね。しかも彼の心を抉る「覚えていない」発言…これまで鬱屈した思いを溜め込んできただけに、イルウェンの激昂は必然でしたね。
    そして、同様に溜め込んできたカウティスもまた、彼に煽られる形で詛を表面化させてしまいましたが…描写に捩じ込まれる狂気の文言。普段から必死に自制していたカウティスを知っているからこそ、不意に書かれるこの狂気が酷く恐ろしく、また悲しいです。こんな事をしてもセルフィーネが悲しむだけなのは知っているのに、止められない…詛の詛たる所以が浮き彫りになった、素晴らしくて切ない描写でした。

    剣は振り上げられてしまいました。そのまま振り下ろす…なんて事、流石にないとは思いたいのですが、最終局面に向かう今ならどんな展開があってもおかしくありません。
    コメントは後になりますが、我慢出来ないので…次、読んできます。

    作者からの返信

    続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。

    とうとうイルウェンと衝突したカウティス。
    仰る通り、もう最悪の再会ですよね。知らず知らずの内に、怒りを煽ってしまってますから…。

    『ここまでカウティスが変貌してしまうだなんて…』
    普段のカウティスは、簡単に言えば“正”の描写を心掛けています。
    詛は人格を破壊して暴力的になっていくものですので、ここは普段の反対を強めに書きました。
    結果、辛い描写になりましたが、『素晴らしくて切ない』と言って頂けてありがたい気持ちです。

    既に次話を読んで頂いているのかもしれませんが、カウティスはイルウェンを本気で斬るつもりで剣を振り上げました。
    振り下ろすことなく、セルフィーネの下へ向かえるのか…。
    続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
    ありがとうございました!