…どうやって書き出したら良いものやら…今まで多くのエピソードに心を震わされてきましたが、個人的に、こんなに悲しくて嬉しいお話はありませんでした。それでいて何度も読んでしまって、その度に落涙です。
かつて蝕まれかけたリィドウォルもそうでしたが、詛の影響で発せられる言葉にはいつも容赦がないんですよね…セルフィーネに向けた狂王のえぐる様な一言が恐ろしい。そして傍らで片膝をつくリィドウォルに、「またか…」と落胆しつつ、血の契約もあって、少し諦めてもいました。
タージュリヤを担いだとして捕らえられたジェクド。しばらく出て来ず、少し心配していただけに、正直、生きていてくれてホッとしました。
安堵も束の間、セルフィーネがいる領都に全権を移そうとする王。領民を地方に追いやれと平気で口にする場面、傲慢さは勿論ですが、到底出来ないであろう事を平然と口にしてしまう暴虐に、詛の底知れない力の怖さを感じます。
…ここからでした。リィドウォルが自らの意志で、血の契約をも顧みず、自分の過ちを認めた瞬間。「こうなる前に止めるべきだった」と強く言い放った、この場面を私は待ち望んでいた様です。良く言ってくれた…目を覚ましてくれた…と、とにかく嬉しいはずなのに、血の契約を思えば、号泣せざるを得ませんでした。
王に歯向かう事は命を失う事。暗澹とする全てを乗り越えた強い覚悟は、やはり、酷く心を震わせるものですね…嬉しいのに悲しくて、遣り切れないのに拍手したい…ちょっと混乱すらしています。
普通に考えるのなら、リィドウォルは落命してしまうはずです。ですが、この物語はそう一筋縄ではいかない事も知っています。何より、この場にはセルフィーネがいます。私の推しを…不器用でも懸命に生きてきた彼に、一筋の救いを差し伸べてくれるはずだと信じています。
最後になりますが、間違った方向に苦労し続けてきたリィドウォルの目を覚まさせて下さり、ありがとうございます。本当に、感無量です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
今話は、リィドウォルに心を寄せ、何度も熱を込めたコメントを下さった待居様には大きく響いたようで、本当に有り難い限りです。
ついに完全なる狂王と化した国王。
その姿に、とうとうリィドウォルは自らの過ちを認め決別を選択しました。しかし、もちろん血の契約に縛られた彼に自由はありません。
『王に歯向かう事は命を失う事』
躊躇いなくリィドウォルに別れを告げた王の前で、命を落とすことになるのか…。
既に先を読まれている感はありますが(笑)、リィドウォルとセルフィーネがどうなるのか、引き続きお見守り頂ければと思います。
書いた私でなく、読んで下さった方から『感無量』と言って頂けるのは、何とも胸熱です。ありがとうございます!
余計なことかな…とは思いつつ、お聞きしてしまいました。お住いの方は無事であったとのことで、改めて安心しました。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
こんばんは。
ぎゃ───!!
リィドウォル───! (´;ω;`)ブワッ
(もはや主人公)
作者からの返信
こんばんは。
読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
『ぎゃ───!!』
絶叫頂きました!(笑)
ザクバラ国側の主人公のつもりで書いていたリィドウォル。
あれ?
カウティスが出てないから完全主人公??(笑)
ありがとうございました!