この二人の対話を待っていたんです。あまりに楽しみで、更新を待ってすぐ読みましたし、例によって号泣したんですけど、そこからバタバタ…ようやくコメント出来ます。凄まじいストレスでした。そんな話はどうでも良いのですが。
言葉巧みに騙された挙げ句、あれほど酷い目に遭わされているのに、力になれない事を素直に謝罪するセルフィーネ。精霊の持つ純粋無垢な側面は、以前、リィドウォルが逆手に取ろうとしていた部分でした。ですが、それを自らに、しかも真正面から向けられる事になるとは思ってもいなかったでしょうね…。
精霊は人智の及ぶ存在ではないので、どれほど知恵を絞ってみても、人が自由に出来る範疇にはないのですが、感性や思考も人間のそれとは全く異なっていて…それだけに、ここまで陰惨な仕打ちを受けても尚、リィドウォルの願いを叶えられない事を申し訳なく思ってしまうセルフィーネの姿勢からは、以前にも書きましたが、深い慈愛や赦しにも似た寄り添いを感じます。
リィドウォルの上手く生きられない不器用さには、今までも何度も涙しているのですが、…今回はここまでの集大成、言わば答え合わせでしたね。策を巡らせ、良くないと知りながらも強引に事を進めてきた、この方法では何も実らないとセルフィーネの口からはっきりと分からされてしまったわけです。それでもまだ、王だけは…と口走った一言に、彼の過去を思い出してしまって、やっぱり涙をこらえきれませんでした。ようやく間違いに気付いてみたところで、既に事態は火急と言えるほどにまで進んでしまっていて…ここから取り戻せるとは到底思えないんです。つくづく、もっと早く、どこかで誰かによって気付けていたならと思わずにはいられません。
ですが…ここからです。これは推しサイド且つメタを見据えた発言ですが、聖紋を持つカウティスはすぐそこにまで来ています。セルフィーネを逃がすのが血の契約によって阻まれるのなら、彼をここに導くしかないんです。以前の神降ろしが偶然だったとしても、今はそれに縋るしかないのもまた現状ですし…なにより、この物語の終焉はハッピーエンドです。その言葉が指すのはカウティスとセルフィーネ二人だけを指しているわけではない…と、今は信じています。
まぁ…物語がどう転んでも、読み進める事に変わりはありませんけれどね(笑)
さて…続き、今から読んできます!コメントできなかったストレスでいつにも増してくどくどとしつこいので、返信、どうかお気になさらずあっさりお願いします!
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
『あまりに楽しみ』とか、『コメントできなかったストレス』とか、嬉しすぎて私が泣きそうです(泣)。いつもありがとうございます!
リィドウォルのことはよく分からない、好きではないと言いながらも、理解できる部分も確かにあると、素直な言葉を口にするセルフィーネ。
仰る通り、リィドウォルにとっての振り返り、答え合わせの部分です。
追い詰められ、手をなくして、ようやく向き合うことが出来ました。
事態は逼迫しており、時は戻りません。ここから先、リィドウォルは何を選択してどう進むのか…。
既に次話を読んで頂いているので(ありがとうございます)お分かりかと思いますが、彼も前へ進み始めます。
バラバラに動いている登場人物達が、どこでどう交わることになるのか、全員のハッピーエンドとなるのか、残り三十話弱、どうぞ彼等をお見守り下さいませ。
ありがとうございました!
こんにちは。
「こちらが最初から斜に構えて、正面から彼女の性質に向き合っていなかっただけなのだ。」
うん、そうですよね……。
心臓がきしんでも、問いを口にしたリィドウォル。
私、嫌いじゃないんですよ、彼のこと……(ノД`)シクシク
作者からの返信
こんばんは。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
追い詰められて、手をなくし、ようやく向き合うことが出来ました。
生命を懸けても可能性に縋りたかったリィドウォルでした。
ネイクーン側から見れば悪役ポジションですが、彼はザクバラ国側の主人公と思って書いているので、『嫌いじゃない』と言って頂けて嬉しいです!
続けてお楽しみ頂けています幸いです。
ありがとうございました!