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問い掛け」への応援コメント

  • カウティスとセルフィーネ、二人を掬い上げた精霊の加護の様子が前話まででしたが、今回のエピソードでは、その周辺と世界に焦点が当たっているんですね。この構成も相まってか、静かな展開なのに凄く壮大に感じられて…そして、その変化を登場人物達と共に味わえている様な気がして、上手く言えないのですがワクワクします。

    そして今回は二人の人物にうむむなんですよね…先ずはイルウェンです。
    魔力が見えず、また精霊が身近でない彼の視点や振る舞いこそ、いわゆる一般人の普通の思考や視点なんですよね。故に、変わり果てたセルフィーネを化け物だと畏れたり、圧倒的な力に魅了される主を危うく思ったりするわけですが…それって、読み手の視点にも、もっとも近いという事でもあるわけで、改めて彼の視点は大切なんだなと思わされた次第です。
    二人目がジェクドなんですよね。旧友を心配し続けながらも、一癖ある立ち回りの多かった彼ですが、その肝心のリィドウォル、カクヨム界でも上位にランクイン出来るレベルの不器用者です。どうにも上手くセルフィーネとコミュニケーションが取れない中、まさかタイトルの問いかけが彼からだとは思いませんでした。常に推しを慮る存在なので私としては心強くはあったのですが、リィドウォルの代言者として、物語を進める上でも重要な立ち位置でしたね。改めて感嘆です。

    元の形に戻った魔力に世界が震撼する様に、遠くネイクーンでハルミアンとマルクが喜ぶ場面、やっぱりどうしても目頭が熱くなります。二人からの働きかけがセルフィーネに伝わるのなら、こんなに心強い事はないですね。彼女の、そしてカウティスの為にも、きっと…いや絶対上手くサポートしてくれるはずです。
    そして、セルフィーネの返答もまた気になります。悉く良くない方へと転がり続けるザクバラを知るジェクドから出た問いかけは、ある種、神前で祈りながらの問いかけにも似ていると思うんです。世界を形作るという意味合いでは、セルフィーネに懇願するのもあながち間違いでもないわけですが、彼女はどう応じてくれるんでしょう。
    着々と世界が変化していっています、ここで取り残されるとザクバラにとっては致命的とも思えてしまうのですが…どうなるんでしょう。更新、待ちます!

    作者からの返信

    続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。

    魔術素質皆無のイルウェン。
    どうしてもネイクーン視点でいくと、セルフィーネは良い存在として見てしまいますが、まあ、他所から見れば一国だけを贔屓しているお化けみたいなものですよね(ヒドイ)。
    イルウェンはその代表みたいなものでしょうか。
    まあ、性格がアレなのでちょっと…ですが。

    『カクヨム界でも上位にランクイン出来るレベル』
    リィドウォルそこまで不器用!?(笑)
    そんな彼と肩を並べ、国の先を思うジェクドですが、詛や血の契約がない為、リィドウォルよりは臨機応変です。この二人が選ぶ先にもご注目下さいませ。

    仰る通り、変化する世界に取り残されそうなザクバラ国です。
    未だ世界を支える精霊から完全に離れていないセルフィーネは、彼らの懇願にどう応える事になるのか。
    主人公やネイクーンの出番が少ない上に、ちょっとこの先三話程引っ張ってしまったのですが、お楽しみ頂ければ幸いです。
    ありがとうございました!

    編集済