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思い遣り (2)」への応援コメント


  • 編集済

    この物語の先の展開が読めなくなって久しいのですが、またしても想像を遥かに超えてきましたね…そしてなんだかじんわり感動もしています。

    アナリナの願い、セルフィーネの思い、そしてカウティスの叫び。それぞれに向けた想いの先を汲み取るのが、他ならぬセルフィーネにとっての眷属、精霊たちになるとは思ってもいませんでした。
    タイトルから察するに、誰かから誰かへの…とは思っていたのですが、必至に乞い願う者に精霊が応え、思いを伝える…これもまた確かに思い遣りではあるのですが、…何と表現したら良いんでしょう…人智の及ぶ遥か外側から、というところが非常に面白いんですよね。
    まぁ…そもそもがセルフィーネ自体精霊ですし、人の及ばない領域の存在ではあるのですが、三人の思いに精霊達が応じて光る様は、物語の外側からの働きかけ…とでも言えば良いんでしょうか。神からの力の様に感じられて、ちょっと神秘的な上に、先にも書きましたが感動を呼ぶんです。

    しかし…いかに実体験があったとは言え、願えば応じてくれるかもしれない、と思うに至ったアナリナのヒントが素晴らしいのは当たり前なのですが、それに気付けたカウティスもまた大したものです。常にセルフィーネを想い続ける真摯な心があったからこそ成しえた事なのかなと思っています。
    そのセルフィーネは、精霊たちの説得を前に、自らを顧みず、カウティスに謝りたいという思いがまず口を突いていて…もう良いんだよ、そういう事じゃないのに…と、誰でも良いから教えてあげて欲しいです。想いが悲痛過ぎるんです。

    さてさて…精霊達の力がどこまで及ぶのか、これで状況は好転するのか、あわよくば推しのリィドウォルも奇蹟を目の当たりにして心を入れ換えてくれたらなぁ…と、調子の良い事も考えつつ(笑)、続きを待つ事にします。

    作者からの返信

    続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。

    “思い遣り”タイトルの連続三話。
    誰から誰へ、とは読んで下さった方が感じて下さるだろうと思っていました。
    もちろんアナリナやカウティスからの…という部分も大きいのですが、私としては精霊達とセルフィーネの繋がりを重視して書いたもので、そこを感じて頂けてとても嬉しいです。

    進化していく同胞を、精霊達はどう見てどう寄り添うのか…。主人公二人とは別に、最終話まで、そこばかり考えていました。
    そこを『面白い』と続けて感じて頂けると良いのですが…。

    憤りを含みつつアナリナが送ったヒントを、カウティスは気付くことが出来ました。
    セルフィーネへの想いと共に、カウティスとアナリナの絆かなと思います。

    さて、後悔と謝罪の想いに潰されているセルフィーネを、カウティスは救えるでしょうか。
    次話にリィドウォルは登場しませんが(すみません)、彼もこの後どう感じることになるのか、ご注目頂ければ嬉しいです。
    ありがとうございました!