応援コメント

思い遣り (1)」への応援コメント

  • 久々登場の竜人兄弟ですが…変わっていくハドシュを間近にしながら、この先の世界の変化に、しかも期待を込めて思いを馳せるシュガ…いきなり胸熱の描写で、のっけから鷲掴まれました。
    要所で登場しながらも、常に人間とは一線を画した存在だった彼らが少しずつ変わっていく様は、世界が開けていく感じがして、いつもちょっと嬉しくなります。

    憎らしい顔つきと物言いが通常営業のリィドウォル。流石と言う他ありませんが(笑)、それを知っていてなお、常に気にかけるジェクドとの絆がじんわり胸にきたところで…まさかの、セルフィーネを月光に当てる流れ。
    …いや、正直に言うと、タイトルでほんの少しだけ、可能性を感じていました。ですが、これまでの彼の振る舞いから察するに、ここまで直接的に、彼がセルフィーネに対して何か救いに繋がる行動を起こすとは思っていなかっただけに、改めて驚愕です。
    挙げ句、「自分でも驚くような優しい声」ですからね…変貌を遂げた老王にも、ザクバラから逃がしたマレリィにも、いつでもそうである様に、彼の本質、根底にあるのは優しさなんですよね…えぇ、もう号泣した次第です。

    同じ国内にいながら、セルフィーネの現状を知らないカウティスにとって、彼女の痛ましい姿は必ずその詛に火を点けてしまう怒りになるはずです。ですが、このわずかな、でも大きな一歩の歩み寄りが、物語に光となって差し込んでくれるんじゃないかな…等と思いつつ、幸まる様の事ですから微塵も油断は出来ません。
    何にせよ、リィドウォルがこの行動によって少し救われたのは間違いないはずです。この事実がどう物語に影響していくのか、更新を楽しみにしていますね。

    作者からの返信

    続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。

    久々の竜人兄弟です。
    この物語に竜人族はどうしても必要なので書いていますが、彼等はメインの登場人物ではありません。
    それでも、ちょうど世界が変わる少し前の辺りと考えて書いているので、『世界が開けていく感じ』と感じて頂けて嬉しいです。

    詛が抑えられ、本来の彼に戻ったリィドウォルです。
    そうなのです。
    詛によって暴力的な部分が大きくなっていましたが、彼は優しさを持っているのです。生い立ちにも関係して、それをどう表に出せば良いのか分からない不器用者です。

    そのリィドウォルの思い遣りで月光を浴びるセルフィーネ。
    このまま狂うことになるのか…。
    互いに近くまで来ていることを気付いていません。
    カウティスの詛の行方も含めて、続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
    ありがとうございました!