わらず静かな描写ではあるのですが、熱量高く、胸震える展開でしたね…またしても落涙です。
望まない形で魔力を流し込まれ、人間から向けられる悪意のせいで動く事もままならないセルフィーネ。謎の光は誰のものだろうと思っていたら…ザクバラの魔術師。まさかです。ですが、皆が皆、リィドウォル達と同様ではない事がようやく分かって、本当に安堵しました。
ザクバラの魔術師が話したシーン、困窮するザクバラが印象的で良く覚えています。リィドウォルがカウティスに叔父としての顔を見せたのは、この前後だった様に記憶しているのですが、この時の彼等の些細な愚痴が、元々国の詛を憂いていた彼からその柔らかさを奪い、決断させるに至ったんですね…折り重なる事情が膨れ上がり、今を迎えている事の恐ろしさに、思わず息を呑みました。
ですが、重なった事情をひとつひとつ紐解いていけば、確かにセルフィーネが言う通り、誰かを責めて済む類の話ではありません。そうなんです…凶行に手を染めてしまったリィドウォルでさえも、国や王を思っての事なんです。このセルフィーネの解釈は、不憫な彼を推している私にとって、これ以上ないほど嬉しくて、計らずもボロボロ泣く羽目になりました。
ここまでで既に相当心を揺さぶられたのに、まさかザクバラで、しかも魔方陣にいながらカウティスと繋がれるだなんて…感動するな、泣くなという方が無理です、これ。そして、セルフィーネが思いを口にする機会を与えたのがアナリナの言葉というのがまた、もう…彼女の存在感が、文字通り光輝いた場面でした。悲恋要素が増える…というのは、こういう事だったんですね。もどかしくて辛いのに、もう全く目が離せなくなりました…明日の更新でも泣くんだろうなぁと思いながら、楽しみにハラハラして待つ事にしますね。
そしてちょっと脱線です。返信を読んで驚愕したのですが、幸まる様…どうやらこの物語がそれほどシビアではないとお思いだったんですね…。それ、とんでもない勘違いでして(笑)、拙作の展開など、御作の辛苦や重さが10だとするなら2程度なんです。
これはあくまで私見なのですが…多少の差こそあれ、女性の作者様は、容赦ない展開が多い様に思えます。某のすけ様のお爺さんの落命然り、某々木様の三男の暴走然り…胸に突き刺さる非情さがあるんですよね。だからこそ強く印象に残りますし、物語に没入出来ますし、続きが気になって仕方ないんです。
幸まる様のこの物語は、その一番先頭にいると思っていただいて良いと思います。辛い展開の合間の一息が本当に嬉しくて、その後待ち受ける苦難にまた身悶える…こんなお話、そうは出会えません。
何が言いたいのかさっぱり分からなくなりましたが(笑)、とにかく、いつも素敵な物語を本当にありがとうございます。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
セルフィーネの意識を浮上させるきっかけは、ザクバラ国の魔術士の気持ちでした。
実際、どんな場面であっても、完全悪ってないように思うのです。角度を変えてみれば。見る人によっては。起こった内容は変わらなくても、意味合いは変わって見える。
セルフィーネはその気質ゆえに、それを強く感じ取って涙を流します。
一緒に涙して下さってありがとうございます。
そして、やっと主人公の二人が言葉を交わせました。僅かの間でしたが、互いを確認しあえた貴重な時です。
アナリナの心もまた、セルフィーネを支えているのですね。
「必ず助けに行く」と宣言したカウティスが、今後どう動くのか、続けてお楽しみ頂ければ嬉しいです。
そして…。
異議あり!異議ありです!
私がこの物語をあまりシビアでないと思っていたことは置いておいて(置くんかい)、10対2はおかしいでしょう!あんな名将がボコボコ亡くなってるのに!?姐さんの旦那さん不死者で戦ってますけれど!?大臣亡くなって現実逃避で買い物行きましたがー!?(笑)
まあ、でも女性の作者様の方が容赦無い…というのは同感です。何でしょう、女性の方が痛みに強い…のかな??
まあ、私見ですが。
…だいぶ脱線しましたが(笑)、いつも気持ちのこもったコメントを、本当にありがとうございます。
セルフィーネは囚われのお姫さま。
カウティス王子ー!
必ずお姫さまを救って〜!
……あれ? 私、さっきイスタークにも助けを求めたような? ……ま、いっか。( ˶ ❛ ꁞ ❛ ˶ )
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
『セルフィーネは囚われのお姫さま。カウティス王子ー!必ずお姫さまを救って〜!』
はっ!
囚われの姫を王子が救う!
これはファンタジーものの定番展開ではないですか!(←今気付いた)
ヒロインを救うのは主人公であって欲しいですねー。
『ま、いっか』の顔文字、かわいいですね(笑)。
コメントを頂けて嬉しいです。
ありがとうございました!