はぁぁぁぁー…最悪です。最悪を丁寧に積み重ねたミルフィーユです。今年イチ、深い溜息出ましたよ。
やはり、望まれない形で搾り取られた魔力はセルフィーネに不快さをもたらすんですね…苦しむ彼女の目と鼻の先、腕を折られて耐える魔術師達にも手を差し伸べてあげられない描写がしんどいですね…。
そして、ここでリィドウォルが一度セルフィーネを油断させた意図が語られて、ようやくあの行動が腑に落ちました。なるほど確かに、本来滞在中に一度戻り、自由をアピールさせてしまえば、戻らなくともおかしく感じない可能性は高いですよね。しかも純粋なセルフィーネです、その処遇をカウティス達に必ず話すところまで見越しての策…リィドウォル、つくづく恐ろしい男です。
セルフィーネだけをどうにか逃がそうと尽力する魔術師達の奮闘。指輪がなくとも魔術を用いたくだり、そしてセルフィーネが腕を治した場面には、ちょっと胸がスッとしましたが…同時に、彼らが向け続けているセルフィーネへの敬意がひしひしと伝わってきていて、状況としてはピンチなのに、つい嬉しくてじんわりきてしまいました。先話にもありましたが、この、水の精霊に対する深い敬意こそがネイクーンを豊かな国にしている、何よりの根幹だと改めて胸が熱くなります。
どうにか無事に…と思っていたところで、犬ウェンの登場です。まぁ酷いものですよね…自らの苛立ちを爆発させる大暴れに、読みながら腹が立つわ苦しくなるわで、もう大変でした。鞘に納めた剣は、実際に打撃に用いていたという文献も残っていますし、骨や内臓で済めばまだましなんです…当たり散らすにも程がありますよ、本当に。こういう物言いは宜しくないのかもしれませんが、主のリィドウォルに何も話して貰えないのは、こういう浅薄で小さい器しか持ち合わせていないからだという事さえ分かっていない、本当に哀れなヤツです。
ここまでだったら、まぁまだ御作ではこれでも通常営業なんです。しかし、まさかセルフィーネがここで実体化してしまうとは…これを最悪と言わずして何と言うんでしょう。カウティスが、そして読み手がもっとも望んでいない場面での顕現に、こればっかりは本当に点を仰ぎましたね…流石の非道まる様ですよ…(笑)
最悪のタイミングでの実体化は、リィドウォルにとっては、まぁさぞ喜ばしいでしょうね…どうやら完全な実体化ではないにせよ、今後は拘束や見張りも格段に楽なのは間違いないですから。そしてネイクーンは、帰還した魔術師達からこの話をきちんと聞けるのでしょうか…記憶操作する様な話もありましたし…あぁもう、本当にこの先が心配です。明日までモヤモヤしながら待つとします。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
ザクバラ国が用意した強引な魔力回復は、どうやらセルフィーネには苦しくて堪らないものだったようです。
リィドウォルが三国の往来を許した意味を、魔術士達は正しく理解し、セルフィーネを逃がそうとしました。
ネイクーン国民、特に彼等魔術士にとって、水の精霊はずっと敬うべき大切な存在です。それを感じて下さって嬉しいです。
しかし、セルフィーネはそんな彼等の命を放って逃げ帰れませんでした。彼女の気質では、まあ無理なことだと思います。
犬ウェン(笑)の浅はかさは、仰る通りです。
自分のことは棚に上げ、目の前のものに責任転嫁する彼は、まあ本作に於いてはかなり純粋に暴力的です(笑)。
それにしたって、非道まるはどうなのですか。字数すら合ってないではないですか!(そこか、笑)
どんどん事態は悪い方へ…。
最悪のミルフィーユ(笑)を、引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
セルフィーネ、遂に進化の完成に辿り着いた?
最後に出てきた女性はセルフィーネだと思いますが、まさか別人か、という可能性も少ないながらにありますね。
とはいえ青銀の光を持つものは限られるし。
上空へと逃げたセルフィーネに何があったのか。ここがキーなのかな。
次話の展開が楽しみです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
最後に姿を表したのはセルフィーネです。
逃げるべきところでしたが、命を奪われそうな魔術士を放って、彼女には逃げることが出来ませんでした。
彼女の気質では、まあ難しいかな…と思います。
とうとう姿を見せてしまった彼女がどうなるのか、この先の展開もお楽しみ頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!
きゃー(´;ω;`)
えらいこっちゃー!
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
『えらいこっちゃー!』
大変です。
セルフィーネは魔術士達を見捨てて逃げることが出来ませんでした…。
えらいこっちゃーです。
コメントを頂けて嬉しいです。
ありがとうございました!