こ…怖えぇー!!怖いですよ幸まる様!!(泣)ザクバラはホラーと自らが仰るだけの事はあります。ザクバラ王の圧迫する様な存在感、本当に息を呑みながら読み進めましたよ…しかし、これはちょっと…。
セルフィーネを懐柔すべく、帰国を許したリィドウォルの真意は、未だタージュリヤの知るところではない様で…その動きに納得出来なくても、彼女にとってリィドウォルは優れた人材なのは間違いありません。助力を得るべく願い出たくなる気持ちも当然、分かります。ですが…タイミングが最悪でしたね…。
以前、血の契約をかわした臣下を手にかけていましたが、それがここに生きてくるとは思いませんでした。徐々に正気を失っていく王からしてみれば、血の契約解除を申し出る行為自体が裏切り。その矢先にタージュリヤがリィドウォルを配下に願い出てしまえば、疑惑の眼が向けられるのも致し方ないんですよね…。
『自らが選び取り、信を結んで得るもの』…確かに、王の言い分は分かります。ですが、これを狂っていても尚頑なに覚え、従わない者には冷酷に徹する王の執念がとにかく恐ろしいんです。狂気に堕ちた為政者の生き様…とでも言えば良いんでしょうか。本当に、一挙手一投足が鬼気迫ってくるんですよね。そして怖いんですけど、息も詰まるんですけど、目が離せないんです。
年嵩の魔術師までも手にかけてしまったところでリィドウォル到着ですが…自分とタージュリヤを天秤にかけざるを得ない王からの詰問。どう答えても、状況としては最悪です。ここで王には昏倒でもして貰えるとありがたいのですが…まぁそうもいかないんでしょうね…。
ちょっと脱線するんですけど、こうしてザクバラの内情を丹念に、丁寧に描く事で、リィドウォルの抱える問題から隣国の不安定さが浮き彫りになり、それ故、求められるセルフィーネへの危機感が更に募るので、必然、物語が凄く厚みを増してきますよね…ただただ、うむむです。
いやもう…随分鍛えられてきたはずですが、今回ばかりは更新が怖くてならないです。タージュリヤとリィドウォル、二人がどうにか無事である事を、切に願います。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
『こ…怖えぇー!!』
ホラーなザクバラ、そして国王を怖がって頂き、ありがとうございます!
そして、良かった、『幸まる』と呼んでもらえて!(笑)
タイミング最悪のタージュリヤの申し出。
国王の怒りに触れてしまいました。
仰る通り、ただ頭のネジが飛んだ老人というわけでなく、執政者として立ったまま狂っていくのですから質が悪いですよね。
怒りが飛び火して、困難な選択を突きつけられたリィドウォル。
彼はどう答えるでしょうか。
『必然、物語が凄く厚みを増して…』
他所様の物語を読ませて頂き、その世界観に唸ることばかりなので、こんな風に感じて頂けて本当に感謝です!
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
血の契約の縛りがあまりにも強烈すぎて、多少策を弄するぐらいでは何ともなりませんね。
それにしてもタージュリヤは拙速すぎました。
リィドウォルとは根幹が異なるため仕方がないとはいえ。
いやあ波乱だらけですね。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
『血の契約の縛りがあまりにも強烈すぎて』
本当にそうですよね。
それは各国禁止魔術にするはずです…。
タージュリヤはまだまだ若くて未熟。焦りすぎました。
波乱だらけのザクバラ国。
この後これがどこまで波及するのか…。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!