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2023年10月3日 04:38
満を持してザクバラの内情がより詳しく展開され始めましたが…そうなんですよ。タージュリヤ王太子、国王、そしてリィドウォル。相変わらず、一概に悪とは呼びきれない切迫した内情に、なんだか複雑な感情です。殊、血の契約がもたらす縛りの強さがこれほど絶対的なものだとは思いませんでした。付き従う国王が詛で着々と我を失った挙げ句、紛争に赴かなければならなくなったリィドウォルの無念と悔恨を思うと、あまりに悲壮で無念です。セルフィーネの潤沢で強い魔力に一縷の望みを見出すのも、やっぱり分からなくはありません。ただ…やはり手段ですよね。竜人の元に足を運んでまでセルフィーネの三国共有を成した、その実績の一端は間違いなくリィドウォルの尽力の賜物ですが、どうにも宿願ありきの挙動になってしまっている事が本当に悲しいんです。国王を、ひいては母国の詛を思い、独り孤独に戦ってきた彼の本質は、他を慮る慈愛に満ちているだけに、それが何かを契機に良い方向へと向かう事を願っています。そして待ちに待ったカウティスとセルフィーネの再会…これがまた面白い話ですが、時間の経過がしっかり記されてきているとは言え、実質離れていたのはたった数話なんですよね。そのはずなのに、随分と経ってしまっている様にさえ感じてしまいました。筆致や描写でこの着地に持ってきているとしたら凄い事です。姿が見えなくてもしっかり受け止めるカウティス、そしてそれを感じるセルフィーネ。それを笑顔で見守るマルクとラード。この四人の幸せな描写でエピソードが締めくくられるのは、始まったばかりの新しい章に希望をもたらしてくれるのと同時に、物語序盤の頃の懐かしさが香ってきて、胸がいっぱいになりました。とは言え…新しい形はまだ始まったばかりです。そして幸まる様の事です、二人を艱難辛苦が容赦なく襲うんでしょうね…ザクバラの描写があったのも、その前振りに思えて、今からおどおどしています。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。三国共有が始まり、本格的にザクバラ国の内情が表に出てきました。血の契約は使用禁止とする国が多い中、ザクバラ国では王が率先して使用してきました。その辺りも後に出てきますが。これ自体厄介であるのに、主の人格が壊れていったなら…。私としてはホラーだ…と思っています。リィドウォル中心に書いていくザクバラ国ですが、残りの二国との雰囲気の差が出せていたら良いなと思っています。そして、彼の間違った手段がどう物語を動かすのか、お楽しみ頂ければと思います。『二人を艱難辛苦が容赦なく襲うんでしょうね』はい!!(ドキッパリ)……あ、引かないで下さいね(笑)。見えないセルフィーネを当然として受け入れるカウティス。退化のようでいて、これは二人の関係の進化だな、と思っています。二日後にはザクバラ国へ入るセルフィーネ。新たな展開をお楽しみ頂ければ幸いです。ありがとうございました!
2023年10月2日 09:16
目に見えなくても2人の絆は確かにありますね再会出来て良かった。
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。二人の想いはより強くなり、絆は切れることなく繋がっています。アナリナと多くの人の助けで、姿は見えずとも再会となりました。良かったです!続けてお楽しみ頂ければ幸いです。ありがとうございました!
満を持してザクバラの内情がより詳しく展開され始めましたが…そうなんですよ。タージュリヤ王太子、国王、そしてリィドウォル。相変わらず、一概に悪とは呼びきれない切迫した内情に、なんだか複雑な感情です。
殊、血の契約がもたらす縛りの強さがこれほど絶対的なものだとは思いませんでした。付き従う国王が詛で着々と我を失った挙げ句、紛争に赴かなければならなくなったリィドウォルの無念と悔恨を思うと、あまりに悲壮で無念です。セルフィーネの潤沢で強い魔力に一縷の望みを見出すのも、やっぱり分からなくはありません。
ただ…やはり手段ですよね。竜人の元に足を運んでまでセルフィーネの三国共有を成した、その実績の一端は間違いなくリィドウォルの尽力の賜物ですが、どうにも宿願ありきの挙動になってしまっている事が本当に悲しいんです。
国王を、ひいては母国の詛を思い、独り孤独に戦ってきた彼の本質は、他を慮る慈愛に満ちているだけに、それが何かを契機に良い方向へと向かう事を願っています。
そして待ちに待ったカウティスとセルフィーネの再会…これがまた面白い話ですが、時間の経過がしっかり記されてきているとは言え、実質離れていたのはたった数話なんですよね。そのはずなのに、随分と経ってしまっている様にさえ感じてしまいました。筆致や描写でこの着地に持ってきているとしたら凄い事です。
姿が見えなくてもしっかり受け止めるカウティス、そしてそれを感じるセルフィーネ。それを笑顔で見守るマルクとラード。この四人の幸せな描写でエピソードが締めくくられるのは、始まったばかりの新しい章に希望をもたらしてくれるのと同時に、物語序盤の頃の懐かしさが香ってきて、胸がいっぱいになりました。
とは言え…新しい形はまだ始まったばかりです。そして幸まる様の事です、二人を艱難辛苦が容赦なく襲うんでしょうね…ザクバラの描写があったのも、その前振りに思えて、今からおどおどしています。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
三国共有が始まり、本格的にザクバラ国の内情が表に出てきました。
血の契約は使用禁止とする国が多い中、ザクバラ国では王が率先して使用してきました。その辺りも後に出てきますが。
これ自体厄介であるのに、主の人格が壊れていったなら…。私としてはホラーだ…と思っています。
リィドウォル中心に書いていくザクバラ国ですが、残りの二国との雰囲気の差が出せていたら良いなと思っています。
そして、彼の間違った手段がどう物語を動かすのか、お楽しみ頂ければと思います。
『二人を艱難辛苦が容赦なく襲うんでしょうね』
はい!!(ドキッパリ)
……あ、引かないで下さいね(笑)。
見えないセルフィーネを当然として受け入れるカウティス。
退化のようでいて、これは二人の関係の進化だな、と思っています。
二日後にはザクバラ国へ入るセルフィーネ。
新たな展開をお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!