応援コメント

欲張り」への応援コメント

  • 不思議なもので…セルフィーネが実体を失ってしまってからわずか数話ですが、もう今の状況に慣れつつあります。それでも川を前にするカウティスと、彼に悪戯するセルフィーネの様は、やっぱりちょっと息が浅くなる感覚がありますけれど。

    何故こうして慣れたのかと思い返せば、ある程度安心して読み進められる形が出来上がっているからに違いなく、その安心をくれたのは、間違いなく前話のフルデルデ王家と、やはりアナリナでしょうね。セルフィーネ自身も感じていましたが、やはり独り三国を見守るのと、そこに自分を知る者が話せる距離にあるのとでは、大きく違うのは当然ですね。
    大きく違うと言えば、私も思わず「もう?!」と歓喜したのですが、既に水を通じてセルフィーネが話せる様になっていた事です。ですが当然、これさえも姿形の変わったセルフィーネにとっては簡単なものではなく…話せるまでの試行錯誤が、どうにかしてカウティスと意思の疎通を図りたいという一心なのが、ひしひしと伝わって来て、ちょっと変な話かもしれませんが嬉しくなりました。
    それにしても、アナリナは相変わらず魅力的な登場人物ですね。飾らない真っ直ぐな性格と、それをはばからず口に出来る強さと優しさが、本当に読んでいて自然と微笑みを与えてくれます。失恋のくだりは、…号泣した覚えのある私にはちょっと痛かったですが、それすらも笑い飛ばす彼女が本当に素敵です。

    一方で、いつからか引っかき回し担当のタスキを掛けたハルミアンは、彼なりのやり方でセルフィーネを手助けしようと懲りずに奮闘中ですね。長く生きているエルフならではの価値観は、どうにもラードの理解を得られてはいない様で…少し前から何度となくジロリと睨まれていますが、それでも全く屈しない彼に、最近ではもう感心すら覚える様になりました(笑)
    その彼の提案も、カウティスにとっては想いを寄せて貰えている事の証でもあります。あの大事な庭園の形が変わっても、セルフィーネをより身近に感じ取れるのなら、これ以上の事はありませんしね。どうかラードも怖い顔ばかりせず、その辺を汲んであげて欲しいところですね。

    エピソードのタイトルにもなっている「欲張り」ですが、話がここに至るまで、もう充分過ぎるほどの試練や仕打ちを二人は与えられ続けています。互いが今まで以上に互いを求める為に動いたとして、それのどこが欲張りと言えるでしょう。むしろ離れてしまった今だからこそ、自分の気持ちに素直に、相手を求めても良い時だと思います。

    作者からの返信

    続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。

    セルフィーネとアナリナ。
    祭壇の間という限られた場所ではありますが、変わらず友情を育んでいます。
    セルフィーネがこの時点で声を出せるようになったのも、アナリナの支えと応援があってこそですね。
    アナリナは隣国へ行っても、やっぱり彼女らしいです!

    めげないハルミアン。
    彼はいつでも目的に向かって一生懸命です。そこだけに集中してしまう為、気配り屋のラードとはぶつかる事多し…ですね。
    この二人の組み合わせも好きなのですが、大体ハルミアンが叩かれてます(笑)。
    そうそう、待居様からの返信に『人間以上に人間ぽい』という評価を頂き、確かに、と納得しました。
    私、本当に好きなものは理想通りに書けないのです…(笑)。

    水の精霊であるセルフィーネ。
    カウティスを求める自分を、欲張りになったと感じています。
    …いやぁ、物語の甘々増量してもらう為には、もっと欲張りになって貰わないと困りますね(笑)。

    続けて楽しんで頂ければ幸いです。
    ありがとうございました!