イスタークの思いもよらない提案がハルミアンを喜ばせましたね。
結局のところ、何だかんだ言いながらもこの二人はどこかで繋がっているのでしょう。
御作、これぞ絶対悪というキャラがほぼいないのも特徴ですね。
エルノートを殺そうとしたあの女も絶対悪かと言われれば、でしたし、リィドウォルや竜人たちもですね。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
イスタークは水の精霊に対して初めて純粋に興味を持ちました。
ハルミアンは大喜びです。
縁を切ったつもりでも、片方が執着している限りは完全に切れないのかもしれません。
『絶対悪というキャラがほぼいない』
そ、そうみたいです…。
ザールインのような小物ならいるのですが、ドーンと大物が今のところいませんね。
見方を変えれば悪者にも事情が…とか考えてしまうからかもしれません。
物語の奥行きを考えれば、とんでもない悪者が書けるようになった方が良いのかもしれませんが、苦手なのですね…。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
「動き出す」のタイトルが示す通り、実に様々なものがこのエピソードでも動き始めましたね。
聖職者以前の研究だった魔力終結の可能性に思い至ったイスタークとハルミアンですが、ハルミアンが魔力を集め、保つ事でセルフィーネの一助になると考える一方、イスタークは彼女の感情や可能性に目を向けたのは非常に大きな変化ですね。
聖紋を持つ異質な存在ではありますが、これまでイスタークの中で、セルフィーネはあくまで精霊。その感情や行く末に思いを馳せるという事は、精霊以前に一個人として、暗に認めた事にもなるかと思います。
精霊の為に…と考える事と、セルフィーネの為に…と考える事は、似ている様で全く重さの違う行為。動き出したイスタークの心に注目していきたいところです。
そして三国共有となったセルフィーネも動き出したわけですが…フルデルデにザクバラ、どちらにも独自の色があって、…まぁ…ザクバラはお世辞にも良い状態とは言えませんが、セルフィーネがこの二国でどういう役割を成していくのか、おかしな事に巻き込まれないと良いなと思いつつ(ザクバラが絡んでいる以上、そうはいかないですよね)、ちょっとワクワクしています。
それにしても、互いの存在を感じながらも、意志の疎通が自由に出来ない関係…というのは、こんなにも胸に迫るものがあるんですね…。少しでも感じられたらと彼女を思って川に立つカウティスと、魔力を増幅してどうにか彼に意志を表したいセルフィーネ。二人の想い合う姿は、辛い描写がさほどなくても、ちょっと息が詰まります。
ただ…凄く不思議な話なんですが、今はただ名前を呼ぶ事や、ぼんやりとした形を表す事でしか伝え合えなくても、二人が諦めていない限り、以前の様に笑顔で抱き合える日は、きっと思っているより早く訪れる様にも思えているんです。
今はその日に向けての我慢と模索の時なんでしょうね。想いを積み重ねながら、耐え抜いていって欲しいです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
「動き出す」のタイトルで三話続きますが、様々な場所で、多くの人がそれぞれの思いで動き出す様を書きました。
イスタークは、初めて水の精霊に純粋に興味を持ちました。
仰る通り、個としての存在を認めたようなものです。
実は、イスタークはエルノートに次ぐお気に入りなので、彼が今後物語でどういう役割を担うのかご注目頂きたいと思います。
ネイクーン以外の二国で、セルフィーネがどう過ごすのか、ワクワクして頂けて嬉しいです。
どうぞそちらもお楽しみに!
まだまだ寄り添うことの叶わない二人ですが、それでも、その中で喜びを見出していくことになります。
再び手を取り合える日までの歩みを、ゆっくりお見守り頂ければ幸いです。
ありがとうございました!