かなりシビアな展開になってきましたね。
いよいよネイクーンを離れるわけですが、この先、セルフィーネがどうなっていくか。
最終進化までの道のりはまだまだ険しそうです。
ハルミアンの懇願も分かるのですね。
彼はイスタークを心から信じていないかもしれない。
でもその可能性が高い方に賭けている。
次話からは新章でしょうか。この先も楽しみにしています。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
五感を手に入れても、進化には足りなかったようです。ネイクーン王国だけのものでいられるのも、残り僅かです。
結局のところ、希望なんて確実性のないものよりも、理論的で可能性の高いものを選ぶのは、研究者のハルミアンとしては当然のことかな、と思います。
ちょっとねちっこく書きすぎたきらいもありますが(笑)、今章は後一話となります。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
幸まる様…。息が詰まるぐらい泣く羽目になっています。明日はこれ以上ないほど目が腫れます。
何なんでしょう、このどうにも出来ない歯痒さと無力感。そして、皆が俯いてしまいたいところなのに、気丈に振る舞うカウティスと全てを受け入れるセルフィーネ…一番抗いたいはずの二人の姿が、もうただ切ないです。
今回は展開も勿論そうなのですが、登場する皆の思いが、余す事なく、しかもはっきり色を伴って描かれていた事に、酷く涙を誘われました。
マルクは行き違いから一度疎遠になりながらも、やはり魔術師としての知見からか、皆の中ではカウティスに次ぐ理解がある様に思えます。
分かっているからこそ、二人の逃げ場などない事、カウティスが傍にいなければいけない事…悲しい現実も受け入れられている様に見えました。
ラードはずっとカウティスが大好きですから、思いの軸足は彼に寄っていますよね。決められた道を捨てられるものなら捨てさせてやりたい…立場を省みずこれを思えるのは、主君と臣下を遥かに超えた気持ちがあってこそです。
だからこそ、ハルミアンの思いや行為とはどうしても相容れず、声を荒らげてしまうのですが、それもやはり二人の先を慮っての事…。心根の熱い彼はいつでも私を泣かせます。
そして、問題児的な印象の強いハルミアンですが…今回は彼の言葉にもっとも泣かされました。引っ掻き回したくてそうしているわけじゃなく、精霊としてのセルフィーネの先を思えばこそ。進化も好奇心から迫っているわけじゃないのは、もう読み手には伝わっていますから。
駄々をこねる様に食らいついた彼の言葉は、その読み手の…もっと言えば、カウティスが胸の奥底に食いしばってしまい込んでいる思いを代言していました。進化が間に合えばカウティスと離れる事もない…可能性がわずかにでもあるのなら、そちらを取るべきじゃないのか、と。しつこく食い下がる彼の姿に、もう涙が止まりませんでした。
でも…昨日、思っていた通りでした。セルフィーネはあくまで精霊として、大好きなネイクーンを守る事を選びました。明日にでも自分がどうなるか分からない中、それでもこの選択を選び抜いた誇り高い言葉が、あまりに毅然と、そして優しく放たれたのは…予想していた通りでしたが、美しくて、悲しくて。もうダメでした。
合間に幸せそうな食事の場面を持ってきたり…と、もうとにかく全てが悲しくて切ないエピソードでしたが、この章はきっと、これまでの展開の、ある種集大成の側面もあるんですよね。
皆の魅力がとにかく殊更に詰め込まれていて、これまで読み進めたちょっとしたエピソードが思い起こされて…言い過ぎではなく本当に、数行読んでは止めないと、涙でろくに読めませんでした。
解説書として出したい等と言っていただきましたが、異常な熱量で毎回活字の一個小隊を送りつけてしまって、そこは本当に申し訳ない気持ちしかありません。コメントを返すにも大変なのも、勿論分かっているんです…ごめんなさい。
ですが、この物語の奥深さや素晴らしさを毎日堪能させて貰っている身としては、こうでもしないと気が済まないところもありまして…申し訳ないと思いつつ、感謝の意味も込めて書き連ねさせて貰っています。どうかご容赦いただけると幸いです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。目の腫れは大丈夫でしょうか…?
『ある種集大成の側面も』
ああ、もう、本当に感謝しかないのですが…。
進化してもしなくても、セルフィーネが長い長い年月ネイクーン王国の水の精霊であった部分が、ここで終わることは変わりなく、ひとつの時代の終わりになります。
そこで盛り上げたかった気持ちもあり、カウティスの周りの登場人物達の立場や心情を一人一人強めに出したのです。
いつも細かく読み解いて下さって、嬉しく思っています。
コメントを返すのが大変と感じたことはありませんよ!これほど気持ちの籠もったコメントを頂けるのは、本当に有り難いばかりです。
むしろ待居様のお時間を削っていないかと心配するくらいで…。
この物語を大切に思って下さっているのが感じられて、本当に本当に感謝しております。
待居様のご負担でないのでしたら、いくらでも書いて頂きたいと思っていますので、存分に書き綴って下さいませ。
あ、勿論、ダメ出しでも大丈夫ですので!
セルフィーネは水の精霊であることを手放しませんでした。
契約更新がすぐそこに迫った今、彼女の心はカウティスとネイクーンへの愛情で満ち、凪いでいます。
今日の投稿で、今章最終となります(前話の返信間違えてすみません)。
どうかお楽しみ頂けますように…。
ありがとうございました!