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2023年9月25日 03:56
はぁー…もうこの数話、毎回ずっとぐじぐじ泣きながら読んでいます。取り立てて悲しくて切ない描写があるわけじゃないのに、と思っていたんですけど…違いますね。むしろそういった描写が極力抑えられているから尚更、凄く悲しいんです。狙っての演出だとしたら、まんまとやられています。二人が過ごす城下町の様子なんかは正しくその際たるものです。幸まる様がもっとも得意とする、選び向かれた言葉を尽くした文章で端的に綴られているのですが、それが不思議と今回特に活気や賑やかさを伴っているので、かえってやっぱり物悲しくなってしまうんです。今回の展開は、この物語をずっと読み進めてきた人なら誰もがよぎる、あのエスクトでの仮デートを思い出さないわけにはいかないのですが、同じ様な場面に実体を伴ったセルフィーネがいるという事実…ここに至るまでの長い紆余曲折を考えると、やはり胸を熱くせざるを得ませんね。お酒を飲むくだりでは「やっぱり無理か…」と思ったのも束の間、まさかここでセルフィーネが味覚を得るとは思いませんでした。実は…彼女が味覚を得る時には、きっとカウティスとのキスが何かしら関わってくるんじゃないかと思っていたんです。精霊でもある彼女が怯む事なく口に当てられるものと言えば、現状カウティスの唇しかないわけですからね。ここは渾身のしたり顔でした、私(笑)そして…ここで、昨日のコメントに含まれていた答えが出ました。セルフィーネは、自らの役割と斬り離されてまで実体を得たいわけじゃない…それは勿論、結果として実体を得られるなら良いのでしょうけど、精霊として、大好きな民たちの生きるネイクーンを見守っていく事。やはりこれを何よりも大切に思っているんですね。生きる希望を与えていたつもりが、民衆の力強さを目にして、逆に希望を見出す…なんて清々しくて突き抜けた気付きなんでしょう。前半、三国共有に思いを寄せた民衆が精霊像を花で埋め尽くす場面でも結構泣いたのに、もうこの場面で完全に涙腺崩壊でした。ちょっと話の本筋からは外れるのですが…この「人間が主人公では到底分かり得ない感覚を、人間を通して理解する場面の感動」というのは、異種族を題材にしたお話でなければ味わえないもので、本当に胸を強く打たれるんですよね。そしてこの感覚を素直に表すのって、幸まる様が人外でもない限り、きっと凄く難しいはずなんです。そこを本当に巧みに表していただいたお陰で、こうしてじゃばじゃば泣けるわけで…幸まる様の表現力にただただ平服しながらも、それ以上に感謝が絶えません。素敵なお話をありがとうございます。王城に戻ろうとカウティスを促すセルフィーネに、「やっぱりこういう時でもちょっと大人なのはいつだって女性だよなぁ…」と、微笑ましかったのは今回ここだけでした。後はもう、行く末の不安と感動の余韻で情緒ぐちゃぐちゃでしたね(笑)明日の更新を心待ちにしつつ…聞こえてきた終焉の足音に、まだまだずっと読んでいたい気持ちもいっぱいで、凄く凄く、複雑です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。毎話読み込んでのコメント、本当にありがとうございます。もうこのまま解説書として出したい気分でございます(涙)。今回の城下での様子は、エスクトでのデートは勿論、アナリナの告白とも比較して書きました。カウティスの心が、より強くセルフィーネにだけ向かっている様子が書きたかったので。おおう!さすが待居様。味覚を手に入れる瞬間は口付けで!と決めていた、私の甘々狙いに気付いていましたね(笑)。ここは外せない場面でした!幸まるが人外でない限り…。人外であったら…と妄想ばっかりしていることが、こんなところで役立とうとは思いませんでした(笑)。自分ではままならないと感じる表現も多いのですが、色々と感じて頂けてとても嬉しいです!セルフィーネはネイクーンの水の精霊であることに幸福感を見出し、思いをより強くしました。イスタークの見解に従うはずがありませんよね。今章、残り一話となります。二人の一日を、続けてお見守り頂ければ嬉しいです。ありがとうございました!追記/すみません! 今章、残り二話でした!最新話投稿後に返信を書いたので、間違えてしまいました(汗)。
2023年9月24日 20:25
キスで甘さ💋を感じるとか何という甘々展開そっかこの前も口移しで飲ませてあげれば良かったのにさあ残り時間が少なくなって目が離せません
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。“あーん”がで出来なかったカウティスでしたが、口付けはできました!甘々増量で!(笑)五感を手に入れたセルフィーネ。しかし変化はなく、時間は刻々と…。続けてお見守り頂ければ嬉しいです。ありがとうございました!
はぁー…もうこの数話、毎回ずっとぐじぐじ泣きながら読んでいます。取り立てて悲しくて切ない描写があるわけじゃないのに、と思っていたんですけど…違いますね。むしろそういった描写が極力抑えられているから尚更、凄く悲しいんです。狙っての演出だとしたら、まんまとやられています。
二人が過ごす城下町の様子なんかは正しくその際たるものです。幸まる様がもっとも得意とする、選び向かれた言葉を尽くした文章で端的に綴られているのですが、それが不思議と今回特に活気や賑やかさを伴っているので、かえってやっぱり物悲しくなってしまうんです。
今回の展開は、この物語をずっと読み進めてきた人なら誰もがよぎる、あのエスクトでの仮デートを思い出さないわけにはいかないのですが、同じ様な場面に実体を伴ったセルフィーネがいるという事実…ここに至るまでの長い紆余曲折を考えると、やはり胸を熱くせざるを得ませんね。
お酒を飲むくだりでは「やっぱり無理か…」と思ったのも束の間、まさかここでセルフィーネが味覚を得るとは思いませんでした。実は…彼女が味覚を得る時には、きっとカウティスとのキスが何かしら関わってくるんじゃないかと思っていたんです。精霊でもある彼女が怯む事なく口に当てられるものと言えば、現状カウティスの唇しかないわけですからね。ここは渾身のしたり顔でした、私(笑)
そして…ここで、昨日のコメントに含まれていた答えが出ました。セルフィーネは、自らの役割と斬り離されてまで実体を得たいわけじゃない…それは勿論、結果として実体を得られるなら良いのでしょうけど、精霊として、大好きな民たちの生きるネイクーンを見守っていく事。やはりこれを何よりも大切に思っているんですね。
生きる希望を与えていたつもりが、民衆の力強さを目にして、逆に希望を見出す…なんて清々しくて突き抜けた気付きなんでしょう。前半、三国共有に思いを寄せた民衆が精霊像を花で埋め尽くす場面でも結構泣いたのに、もうこの場面で完全に涙腺崩壊でした。
ちょっと話の本筋からは外れるのですが…この「人間が主人公では到底分かり得ない感覚を、人間を通して理解する場面の感動」というのは、異種族を題材にしたお話でなければ味わえないもので、本当に胸を強く打たれるんですよね。
そしてこの感覚を素直に表すのって、幸まる様が人外でもない限り、きっと凄く難しいはずなんです。そこを本当に巧みに表していただいたお陰で、こうしてじゃばじゃば泣けるわけで…幸まる様の表現力にただただ平服しながらも、それ以上に感謝が絶えません。素敵なお話をありがとうございます。
王城に戻ろうとカウティスを促すセルフィーネに、「やっぱりこういう時でもちょっと大人なのはいつだって女性だよなぁ…」と、微笑ましかったのは今回ここだけでした。後はもう、行く末の不安と感動の余韻で情緒ぐちゃぐちゃでしたね(笑)
明日の更新を心待ちにしつつ…聞こえてきた終焉の足音に、まだまだずっと読んでいたい気持ちもいっぱいで、凄く凄く、複雑です。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
毎話読み込んでのコメント、本当にありがとうございます。もうこのまま解説書として出したい気分でございます(涙)。
今回の城下での様子は、エスクトでのデートは勿論、アナリナの告白とも比較して書きました。
カウティスの心が、より強くセルフィーネにだけ向かっている様子が書きたかったので。
おおう!さすが待居様。
味覚を手に入れる瞬間は口付けで!と決めていた、私の甘々狙いに気付いていましたね(笑)。
ここは外せない場面でした!
幸まるが人外でない限り…。人外であったら…と妄想ばっかりしていることが、こんなところで役立とうとは思いませんでした(笑)。
自分ではままならないと感じる表現も多いのですが、色々と感じて頂けてとても嬉しいです!
セルフィーネはネイクーンの水の精霊であることに幸福感を見出し、思いをより強くしました。
イスタークの見解に従うはずがありませんよね。
今章、残り一話となります。
二人の一日を、続けてお見守り頂ければ嬉しいです。
ありがとうございました!
追記/すみません! 今章、残り二話でした!
最新話投稿後に返信を書いたので、間違えてしまいました(汗)。