編集済
凄く重厚で…そしてこの物語にはどうしても必要だった、大切なエピソードでしたね。勿論普段と同様に感動もしたのですが、それ以上に、ようやくセルフィーネの手を取って導けるに至ったカウティスの成長が頼もしくて嬉しくて…まぁ…結局また泣いてしまったのですけども。
言ってしまいたいけれど、どうしても言えない。いっそこうしてしまいたいけれど、どうなるかは分からない。前例のない孤高で異質の存在であるからこそ…そして孤独と独り戦い続けてきたからこそ、溢れ出たセルフィーネの不安や葛藤に、心が締め付けられます。
常に目につくけれど、誤って触れてしまえば痛みを伴う…生傷にも似た感情をいくつも抱えながら、それに蓋をして変わらず微笑んできた彼女の強さと辛さにも、改めて気付かされました。
そんな彼女に寄り添うあまり、これまでなら悩んで迷って見失う事が多い様に思えるカウティスでしたが(勿論、それが必要な場合も多々あります)、今回は違いましたね。紡ぐ言葉のひとつひとつが自信に満ち溢れていますし、実体化をただ漠然と願っていた頃とは気構えが大きく変わっています。
セルフィーネの事だけを無私に想える様になった、この成長は本当に大きい事態に思えます。実際、セルフィーネの身体の異変もすぐに収まりましたし…気構えが変われば言葉の重さや色も変わり、それは相手にも伝わるという素晴らしい展開でした。暖かくて爽快な読後感が堪りません。
今回は、いつの間にか頼もしくなったなぁ…と、カウティスの成長を感慨深く噛みしめられるお話でした。
彼の決意がここまで揺らがないものになってしまえば、今後は多少の困難も、これまでよりは苦労せずに乗り越えていける気がして安心している反面、…ここでハードルを更に上げてくるのが幸まる様だという事も分かっています。
どうかなるべく、試練は優しく柔らかいタイプでふんわりお願いしたいところです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
二人きりでしっかりと向き合う一話でした。
ここまで様々なことに迷い、葛藤し、その度にセルフィーネに気付きを貰って成長してきたカウティスでしたが、ここでしっかりと彼女を支えることが出来ました。
彼の成長を感じて喜んで頂けて、とても嬉しく有り難い思いです。
『ハードルを更に上げてくるのが…』
………というわけで!(何が!?)
多くのものに後押しされ、ようやく心からの願いを口に出せたセルフィーネですが、期限は残り二日にまで迫りました。
時間は止まることがありません。
ふんわりの試練は難しいかもしれませんが(汗)、共に在れば、辛いだけの時間ではないはずです。
二人がどう過ごし、どう年明けを迎えるのか、引き続きお見守り頂ければと思います。
ありがとうございました!
契約更新が近付いて、ここ数話どうなるかとドキドキしながら趨勢を見守って来ました
水の精霊
それは世界の理(システム)の一部と言っても良く、実体化するならそこから独立、切り離されると言って良いでしょう
それに対する本能的な恐怖や孤独感を感じるのは自然でしょう
それでも最終的にカウティスの手を取って心から願いを口にすることが出来て良かったですね
しかし不用意にセルフィーネを煽って暴走させた馬鹿エルフ🧝♂️は後でケツバットo(`ω´ )o
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
実体化へ。
二人のハッピーエンドには欠かせない要素ですが、ここに至るには様々な困難があります。
セルフィーネが“精霊”という存在から外れることを怖れるのも、そのひとつだと思います。
カウティスが信じ、支えたことで、また少し前へ進めました。
ハルミアン…。
お尻大丈夫かな(笑)。
『ドキドキしながら』
そんな風に読んで頂けているのかと、私もドキドキしました!
また続けてお楽しみ頂ければ、とても嬉しいです。
ありがとうございました!
どこまでも優しい、カウティス。
絶対に無理強いしない、セルフィーネを尊重するカウティス。
セルフィーネが、心からの願いを口にしました。
どうなるか。
……ごくり。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
失敗と反省を経験してきたカウティスは、セルフィーネの気持ちに寄り添いました。
その結果、彼女の内から本当の願いが零れ出ます。
残り僅かな二人の時間。
進化は間に合うか…。
コメントありがとうございました!