応援コメント

信じる」への応援コメント

  • 前回のタイトルでもある偏見を捨てた結果、新たな価値観や考え方を得る…展開上、決して派手に何かが動いているわけではありませんが、ちょっとこのエピソードはこの後への転換点かなと思っています。

    例えばカウティス。当時の状況を冷静に俯瞰で見直し、公平ではなかったかもしれない自分を省みました。
    そりゃ最愛のセルフィーネが絡んでいるわけですし、ましてや初っぱなからなかなかの胡散臭さでイスタークが現れたわけですから(笑)、あの時点で私情を挟まないのは相当に難儀だとは思うのですが…何にせよ、こうして立ち止まって省みる事を彼が覚えたという事実が、今後に新しい光をもたらす気がしています。

    そしてハルミアンもまた、黙して語らない旧友を理解しようとする姿勢を見せています。長命で価値観の異なるエルフが歩み寄りを考えるのは、きっと淡々と書かれている以上に難しい事のはずです。
    時間こそかかるのでしょうけど…いずれ、イスタークとのわだかまりも解ける希望になるんじゃないでしょうか。
    …そうなんです、本当にこれがこの物語の不思議なところでして。あんなに油断ならなかったはずのイスタークでさえも、事情を知ると憎みきれない、何ならハルミアンとの仲を取り戻して貰いたい…素直にそう思えてしまうんです。ここに至るまでの組み上げが巧みなんですよね、本当に。

    片やセルフィーネは、少しばかり開いてしまっている(様に思えている)カウティスとの距離に困惑…カウティスなりの思いや踏ん張りがどうすれば分かって貰えるのか、ここは広間にいる誰かさんの助言に期待したいところです。
    それにしても…セルフィーネの精霊としての大観、ちょっと震えましたね。例えこの姿でなくなっても、心はそばにいる…だなんて、愛なんて言葉じゃ片付けられない深さです。唸ってばっかりです。

    作者からの返信

    続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。

    この物語は、展開が遅めだと思うのです。サクサク進むの書くの苦手で…。
    なので、登場人物が思いを語ったり状況が説明されたり…のような、派手な動きのない回も多いと思います。
    今話は特にそういう回だったと思うのですが、そんな回でもこんな風に色々と感じて頂けて、物凄く嬉しく思っています。
    ありがとうございます。

    ハルミアンは、イスタークとの関係を繋ぎ直したいと真剣に考えています。彼にとっては、相当な覚悟が必要です。
    この二人の関係がどういう風になるのか、ゆっくりと楽しんで頂ければ嬉しいです。

    セルフィーネは、静かに三国共有に向けての心構えを始めています。
    彼女に替われる者はいません。
    そんな彼女には、カウティスの支えが絶対的に必要なのですが、彼の葛藤は理解できていません。
    さて、この二人の微妙なすれ違いを、隣室にいる誰かはどうにかしてやれるでしょうか…。

    引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
    ありがとうございました!