はぁ…もう…またですよ。ここしばらく何話も毎回、こちらの思惑の遥かに上を行かれてしまっています。ただ…今回に関しては、なかなか思い至る事の出来ない話でした。
やはり私も一端に人間なので(笑)、悶々と怒りの溜め込むカウティスには、どうしても寄り添ってしまいます。セルフィーネが実体を得る事は、契約魔法を破綻させ、竜人の狙いを阻止にも繋がりますし…何より、以前に一度だけあったデートの楽しさを思えば、実体化を目指してしまうのが正解だと思うのも当然です。
ですがそれは、セルフィーネが精霊であるという大前提を置き去ってしまった考え方なんですよね…種族はおろか、価値観も違うセルフィーネが、人間と同じ物差しであるはずがなかったんです。
エルフのハルミアンでさえも見誤っていたこの部分に、人間の…そしてお年頃のカウティスも、そして勿論私も、思い至る事は出来ませんでした。
またしてもやられた感がほんの少し悔しいですが、それよりも、大きく包み込む様にカウティスの全てを大事に思っているだろうセルフィーネの思いに、ぐっと胸が詰まりました。
こういった事は、近ければ近いほど気付きにくいものです。カウティスやハルミアン、マルクでもなく、一番遠い存在のラードがそこに気付いているというのも、またこのエピソードの妙ですよね。いちいち巧いんですよね、こういうところ…。
ラードがもたらした気付きがハルミアンを通してカウティスに届いた時、彼がどう動くのか…明日も楽しみにしていますね!
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
『思惑の遥かに上』
何とも申し訳ないやら、有り難いやらのお言葉ですが(笑)。
価値観の違いに気付き、擦り合わせていく部分というのが、異種族間恋愛の醍醐味というか、心惹かれる要素でもあります。
人間同士でも勿論そうでしょうが、特に異種族間だと大きく違うと思うのです。
今回は、一歩引いたところから見ているラードに気付きを得ました。
セルフィーネの想いが、冷静な思考を失っているカウティスに届くかどうか、この先もお見守り頂ければ嬉しいです。
…と言っても、この件は一話お預けです。次話は……。
ありがとうございました!
ラード良くわかってる
三国の担当になり今のままでいられないかもしれない
その焦りからつい即物的な解決策を強引に進めようとしまった
カウティスも健全wな男子なので気持ちも分かるがもう一度考え直した方がいいでしょう
さもないとセルフィーネに振られるよ😉
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
カウティスは怒りと焦りで、冷静な思考を失いました。
pakuqi様の仰る通り、目の前の不確定な可能性に縋り付いた結果がこれです。
きちんと理解している人が側にいることが救いです。
セルフィーネに完全にフラれる前に、カウティスは思い直せるか…。
引き続きお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!
おーん……。セルフィーネとカウティスは、なかなか簡単にはいかない……。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。
状況が状況だけに、カウティスはセルフィーネにとって一番大切なものを、取りこぼしてしまいました。
なかなか上手くいきません…。
コメントありがとうございました!