いやぁ…素晴らしい展開と言う他ありません。それなりに多くの作品を読んできているつもりではあるのですが、いつもこのお話は展開が予測の範囲を越えていて、感嘆させられています。
セルフィーネが実体を伴った事は、カウティスにとっては言うまでもなく喜ばしい話ですが、今までの力をこれまで同様に行使できるのか…という部分は、私も少し気になってはいました。
今回その心配が払拭されて安心したのも束の間、その美しさが不要な争いを生んでしまう事、彼女の力を狙ってカウティスまでもが狙われてしまう危険性に話が向けられて、そこでようやく静かな危機に気付いた次第です。
この「ひとつの喜ぶべき事態が意図せずもたらす多くの懸念」が、本当に巧みなんですよね。
精霊と人間という異種族の愛を描きながら、カウティスが王族であるが故の不安材料も尽きない…結果、進んで欲しいお話や解決して欲しい事件が山積して、続きが気になって仕方ないんです。これはもう、同じ書き手としてうむむと唸るしかありません。
感心と尊敬ついでにお伺いしたいんですけど、お話の展開、どうやって考えているんですか?もう私には想像もつかないんです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しく、また、過分に評価して頂き有り難い限りです。
『ひとつの喜ぶべき事態が意図せずもたらす多くの懸念』
甘々を目指しているくせに、甘い甘いだけで進めると、どうもしっくりこないのですよね。
見方が変われば、捉え方も変わるわけで、カウティス達の甘さも、別角度から見れば、過去の王の過ちと同類のものに感じられるかも…。
そんな事ばかり考えます。
元々妄想大好きなので(笑)。
……だから展開が遅いというのもありますが(笑)。
『感心と尊敬』なんて言われたら倒れそうです(汗)。恐縮です。
『お話の展開、どうやって考えて』
披露するほどのものでもないのですが…。
若い頃はTRPG(ご存知ですか?)にどっぷりハマっていまして。今もその頃と同じ物語の作り方なのです。
絶対譲れない大筋だけ最後まで作って、登場人物(プレイヤー)を設定し、彼等が動くのを臨機応変に対応しながら、大筋へ導く…、という。
性格的に、最初から細かく決めすぎると、絶対それに沿わなければならない気がしてストレスなので、入れたいシーンだけ決めて、後はザックリとしか決めていません。
後はとにかく、登場人物ごとの角度で物事を考えるようにしています。
…すみません。説明になっているでしょうか?
今後も飽きさせることなく展開できればと思っていますので、どうぞ引き続きお楽しみ下さいますようお願い致します。
ありがとうございました!
編集済
国王の判断は至極真っ当ですね。
ここで冷静な判断ができるところが、国王としての器と言ったところでしょう。
ハルミアンの最後の言葉もまさにそのとおり、カウティスもセルフィーネも周囲が見えていない、理解できていないのか、と思えるぐらいです。
作者からの返信
続けて読んで下さってありがとうございます。コメントも嬉しいです。
王達にとっては、想像もしていなかった事態です。
セルフィーネは仰る通り、理解出来ていません。人間の考えは、彼女にとって分からないことの方が多いので。
むしろカウティスがしっかりしなければならないところですが…。
恋は盲目。多方向から見えなくなっていますね。
続けてお楽しみ頂ければ幸いです。
ありがとうございました!