二度と会わないことを願っても

「え? あぁ、朝に来たアイツなら――」


 教室に戻ると、HR前に来た日本語のバグってた奴は僕と入れ違いで教室にまた来ていたらしい。

 案の定というか、やはりと言うか。


「それで、また来るって?」


 目的が僕なのか、それとも知りたいことがあっただけか。後者ならクラスメイトには打ち明けてるし、僕が居ない間に来た時にクラスメイトから話を聞いて満足した可能性もある、そう踏んだのだが。


「ああ、また来るって言ってた。なんか、生徒会長のファンクラブの一人らしくてさ」

「……あるんだ、ファンクラブ」


 漫画やライトノベルなんかだと校内の美男美女にそういうモノが出来る展開も時々あるけれど、まさか痴女先輩にファンクラブがあるのは想定外と言うか青天の霹靂だった。


「めんどくさいことにありそうな予感しかしない……」


 次の放課も痴女先輩のところに出かけたとしても一時しのぎにしかならないであろうし。


「うん?」


 いや、よくよく考えてみれば痴女先輩のところに行くのはアリか。自身のファンクラブなのだ、存在を把握しているかどうか確認しておくべきだし、虎の威を駆る狐のようだがファンクラブの一員だという例の奴と話をするとき先輩に立ち会って貰えばあいつも妙なことはしないように思える。

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 結局夕方まで寝てしまったので短い上に後悔タイミングがアレですが。

 とりあえずそろそろ寝て明日は起きられるようにしないと。


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