原作ブレイク

「おは」


 また犠牲者が出た。校門の前は生徒が集まって来るためだろう、人は多い。そんな場所に完全体痴女先輩と並んで入っていけばどうなるかなんて、僕はもうとうに学習していた。

 いや、学習していたというか思い知らされたというか、これがわからせってやつなんだろうか。完全体かつ胸元全開の痴女先輩を見た人は男女関係なく固まったり挙動不審になったり痴女先輩のおっぱいを何度も見るのだ。

 気持ちはわかる、前情報や経緯を知らず、全く知らない人が痴女先輩みたいなおっぱいと恰好をしてたら僕も同じリアクションをしないという自信はない。


「おはようございます、先輩」

「あ、ああ。そうだね」


 ただ、固まっているというのは都合がいいことだって学習できる程度に僕はもう出会う人たちの反応にも慣れてしまっていて、挨拶ついでに痴女先輩を呼んで促せば、先輩も素直に頷いてついてくる。


「我に返って質問攻めとかされて遅刻したらアレですし、驚いて硬直とかするようならその間に通り抜けてしまいましょう」


 なんて通学途中に提案したからだが、今のところはうまくいっていると思う。


「今は、だけど」


 我に返った目撃者が僕のところか痴女先輩のところに押しかけてくることは想像に難くない。教室に着いた後、そして放課中が面倒と言うか騒がしいことになるのはもう確定と見ていいだろう。


「と、言うことは」


 豊胸の実の効果についてと入手経緯を隠すつもりもないので、食すとおっぱいがおおきくなる果実の情報は確実に学校中に広まるだろう。情報が広まっても中学生では入手方法はほぼない。これでは豊胸の実をめぐったドタバタも起きようがなく。


『絶壁は豊胸の夢を見る』


 原作でそんな名を持つイベントは恐らく今世ではもう起らない。つまり、原作イベントが一つ崩壊するのが確定したということでもあった。


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 痴女先輩が完全体となりましたので、昔に別件で作っておいた資料(以前読んだ小説の指南書に「キャラのデータは出来るだけ詳細にそろえておくこと」ってのがありまして、うのみにして別作品ヒロインのデータを揃えるのに調べた名残)をぺたんと。


 上の下着のカップサイズについて。5(AAA),7.5(AA),10(A)とアンダーとトップの差が2.5cmごとにカップサイズが↑UPする。72.5(Z)以降はZZ、ZZZと続き、ZZZの次はZ4。その後はZの後ろの数字が増えて行くそうです。


 完全体痴女先輩、確実にZはいってそうですね。


 また、30のIが店頭で買える下着の限界、某怪盗漫画の美女が35のK、前話の胸の大きさ故にネットの記事になってた人のモデルになってた人がZ32らしい(上記の換算での推定)です。

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