いいわけない

LAYLA

第1話 Clubで出会った美人なあの子

仲の良い友達とハワイに行った時のこと、現地の情報誌にClubが紹介されていて、割引クーポンまで付いていたのでこれは行くしかない!と思って行く事にした。


Clubに着くと、爆音でDJが流行りの曲を流していた。普段は洋楽を聴かない俺らだが馴染みやすかった。

少し踊ってから飲み物を取りにバーに行く事にした。

バーに行くと、めちゃくちゃ可愛い女の子が友達とお酒を注文していた。

英語もペラペラな感じ、たぶん現地人だろうな。こんな子と知り合えたら最高だけど、俺は旅行で数日しかいないし、何より英語が苦手だ。会話も無理だろうな…。

なんて事を思っていたら、彼女はいきなり振り向き俺と目が合った。

「うわっ!」と思わず声がでた。すると「大丈夫ですか?」と流暢な日本語で彼女に心配された。

「え?日本語?」

「はい。母親が日本人だからある程度は喋れますよ。」

「ご、ごめんなさい。変な声出して。」焦って謝ると彼女は優しい微笑みを浮かべてくれた。

「旅行の人?」

「あ、そうです。友達と旅行で来ていて。」

「そうなんだ。良かったらL〇NE交換しません?現地人しか知らない名所教えますよ♪」

え?マジ、こんな美人が俺と連絡先を交換したがるなんて、奇跡か?

「修!何してんだよ~。柄にもなくナンパか?」

敦は俺がなかなか戻ってこないので、様子を見に来たようだった。

「あ、お友達?私サラって言うの宜しくね。」

「うわ~、めっちゃ美人…。」

「敦、声に出てるぞ!」

「あ、すいません!」

「フフフ、良いんですよ。」

「良かったら、明日一緒に観光しませんか?」

敦は「喜んで!」と秒で答えた。


ホテルに戻り現実に返る。

「おい修、明日の観光でもうサラさんとお別れかもしれないぞ?良いのか?」

「いいわけないだろ!あんな素敵な人二度と会えないと思う。」

「だったら分かっているよな?」

「あぁ!」

そして俺は帰国後ハワイ留学を決意した。

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いいわけない LAYLA @layla_layla

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