KAC、my love……
gaction9969
参加することに異議がある――
う、わぁぁあああ、すいませんすいません、こんな大事な日に、大事な日に限って僕はぁぁ。いえ、あの待ってください。ちょっと、ここに至るまでの経緯を。ええ、一回深呼吸させていただいてよろしいですか? ああ恐れ入ります。あのですね、発端から申し上げますと、もうちょっと前まで遡ってしまいますかねぇ、コロナ諸々が緩和になって、そしてあれですよ異動の季節。このふたつが融合することによって生み出されるのは……? そうそう、まあ懇親会とかの、そうリアル飲み会でございますよ。そんなんがですね、もぁう、週二どころか中一日くらいで催されたわけですよ、もうここ数年今の今までが抑圧されてたものだからみんな始まる前から顔つきが違う、そんな人たちがねえ、三、四十人がとこ飲み放題のところに集められて詰められてごらんなさいよ、しかも立食。ぐだぐだですよ。開始五分で。もう狭い会場の壁と言わず天井と言わず、九割が壮年男性という色の無い空間に、無駄に精力的に張られた野太い声が反響しまくるんですよ、赤ら顔で隣で喋っている壮年が何を言ってるかも分からないままに追従の笑みとか頷きを細心の注意を払って挟んでいくわけですよ。そりゃ酔いも悪く全身を巡ろうってなもんですわ。しかもメインは瓶ビール。回遊している恩顧者さんたちから、入れ代わり立ち代わりお酌していただけるんですが、干す度にコップ底から湧いてくる魔法の泉のように琥珀色が常に満たされているものなのですから、自分の飲用量とキャパをどんどん見誤り見失っていくわけですよ。それでもってなまじ高級なラウンジなもんだから、酒の種類がこれでもかと豊富。また壮年に限って飲むものにもこだわりが強いんですわ。ワイン、焼酎、日本酒、ウイスキーとね。やっちゃいけない醸造プラス蒸留。分かっちゃいるけど、相手が飲まれているものに興味を示すふりをしないといけないわけで、結果、同じのを飲む、呑む、のむ……そんなわけで今ぐわんぐわんで書いております。ええ、KAC最後の締め切り。分かっておりましたよ、飲み会の席でもネタを考えてました。でもね、
がんばれみーんなッ、がんばれみーんなッ、僕ぅーは限、界、だぁぁあ……ッ!!
さてさて、お茶を濁したところで、また来年。お逢いできたのなら!!
それでは最後にぃぃぃ、KAC万歳ぃぃぃッ!! FOOOOOOHッ!!(ええ……
(
KAC、my love…… gaction9969 @gaction9969
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます