777文字の言い訳
朝霧 巡
777文字の言い訳
小説書いているけど、PV伸びないんだ。
自分なりにガチで書いてるけど、どうしても読んでくれる人が少ない。
どこか足りないんだろうか?
何がいけないんだろうか?
ネットでは検索したり有名作家のコメント見たりすれば幾らでもヒントに溢れている。
書く内容の面白さだけじゃなくて、タイトルや表紙、そして宣伝力も必要だということ。
でも、そんなことを考える余裕もなくて、書くことに夢中になってしまう。
正直自分が本当に伝えたいことを書いているから、少しは読んでほしいなと思う。
自分が描いていることを知って欲しいなって思う。
だから、SNSを使って宣伝することにしたよ。
色々なWeb小説サイトにも掲載してみたよ。
でも、やっぱり反応は薄い。投稿した直後は、ちょっと反応があったりするんだけど、すぐに下がってしまう。
そんな中で、たまたま見つけたのが有名なライターさんたちが主催している小説コンテスト。ここで上位に入れば、きっとバズるはずだ!
それこそ寝る時間を惜しんで執筆して応募したよ。
でも、そこでも落選してしまった。
もっと練り上げた方がいいのかな。
自分が書いたものが一番素晴らしいと思っているんだもの。
でも、世の中にはたくさんの人が書いている。自分が特別なわけじゃない。
もう少し謙虚になって、もっと勉強して、もっと書いて、もっと人と交流していかないといけないんだろうな。
でも、もう疲れたよ。
でも……それでもね!
自分の書いた小説を愛しているし、これからも書いていくつもりだ。
誰が見てくれるかどうかは分からない。誰かのツボにはまるような作品になっているかどうなんて考えていたらキリがない。
そんなものはAIが勝手に判断してくれるのに何で人間の自分が書かなきゃいけないの?
自分の言葉で自分が思うように書いていけばいいんだし、それが一番大切なことだと思うんだ。
それが小説を書く言い訳だとしても。
777文字の言い訳 朝霧 巡 @oracion_001
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます