粋な娼妓の三味線語りで始まれば。
これは辞書か、というほど、「女」がいかに沢山の名前で「存在」したかが、とうとうと語られます。
数が多い! こんなに呼び名があったのか。日本ってすごい。
短編だという事を忘れるボリュームです。
当時の金額でいくらだったのかが記されて、ほう、成る程、と思わされます。
いやらしい事はないのですが、「女」のそういう「職種」が嫌な方は、知識の網羅に気分が悪くなるかもしれません。
そうでない方は、是非、是非、ご一読して行かれませ!
今まで人生で聞きかじってきた、いろんな「名前」が、ああああ〜! そうだったのか、と。人生の答え合わせとあいなりました。
終わり方も粋です。