0.凍てつく真冬の夜に

凍てつく真冬の夜に浮かぶ月と、扉が重なって見えた。扉から現れたその人は、まるで月から降り立つかのようにも見えた。その人は傘を広げると、私達が立っている高さまで降りてきて、目深に被ったレインコートのフードを取った。月明かりに照らされ妖しく光るその人の瞳は、偶然にも月と同じ色をしていた。

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未定 @tky0710

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