Mission4 春の星空観察会
さて、改めて状況を整理しましょう。
しかし、それを解消してくださってくれるかもしれない殿方に、
それは
先日、ひょんなことから
どうにかして、彼の歌声を半永久的に手に入れたいと思いましたの。
その後、
そしてメイドたちの会話を聞き、
──そうですわ、私に惚れさせて、私と四六時中一緒に居たいと思わせればいいではありませんか!!
……と!!
そういうわけで
そして
ここは都内某所……当然街の光が激しく、観えないものだと思っていましたわ。しかし、実際にこうして来てみれば。目の前に広がるのは満点の星……まさか都内でここまでの星空が仰げるとは、思ってもみませんでしたわ。
……えー、なになに?
……いえ、そんなことはどうでもいいですわ。
『えー、皆さん、屋上にお集まりいただけましたでしょうか。時間になりましたので、「春の星空観察会」、開会させていただきたいと思います』
そう、司会は音宮先輩! 先日の電話の件……どうやら引き受けたみたいですわ。
それは
善は急げ、ということで、先輩に
……ですが……。
『司会は俺、2年A組の音宮鳴子が、放送室より、精一杯務めさせていただきます! 皆さん、よろしくお願いします~』
そう、音宮先輩の姿は
……ああ、でも今は、この心地良い声が聴けるだけ、ありがたいと思うことにしましょう……。
『一応開催場所は屋上、ってことになってるけど、別に校庭とか校内とかでもいいからね~。でも屋上には望遠鏡とかもあるんで、もし興味がある人は屋上へ集合!! 途中参加も途中退室も自由だからね~。……まあ屋上って部屋じゃないけど』
音宮先輩のその言葉に、周りにいらした方々がドッと笑いました。思わず
……こうしているのも、ラジオを聞いているみたいで良いですわね。
『それじゃ、今回も例年通り「春の星空観察会」の開催を助力してくださった生徒会長から一言……と言いたいところですが、丁重に辞退されてしまったので、代わりにはちゃめちゃうるさい生徒会副会長、どうぞ』
『はちゃめちゃにうるさいって、酷くない!?!?!?』
キィィィィィィン、と音が響きました。思わず両耳を塞ぎます。……こういう音は、寝不足にはよく響きますのに……!!
『言ってる傍からはちゃめちゃにうるさいじゃん!!』
『えっ、僕的にはこれが正常なんですけど』
『それで正常は人間拡声器……いえ何でもないです。夜なんだから、気持ち声量抑えて!』
『えー』
「いちゃつくなそこー」
誰かが本人たちには全く聞こえなそうな野次を入れました。……確かに、音宮先輩と副会長……仲睦まじげなご様子……。
……くだらないことを言い合っている暇があるのなら、さっさと話を先に進めてほしいものね、生徒会副会長とやら!
『音宮くんは真面目だねぇ……はーい、生徒会副会長だよっ☆ 音宮くんの素敵ボイスで、皆寝ちゃわないよーにっ! さっきちょっと原稿見させてもらったけど、とってもいい解説になってるからちゃんと聞いて、地学を取ってる人は活かすこと! 以上~』
『……はーい、ありがとうございましたー……』
げっそりしたような声色で、彼はお礼を述べます。……生徒会副会長とやら、口調はふざけたものであり、不愉快極まりないものでしたが……言ってることは、比較的マトモでしたわね……。
……音宮先輩の声が素敵だと言うその着眼点も、好評価出来ますわ。
『それじゃ、気を取り直して……解説を始めていきたいと思います。……まずは東……校庭側をご覧ください──』
そこから約15分、1秒たりとも退屈しない解説を聞くことが出来ましたわ。もちろん紹介された星座全て、
……さて、ここから自由時間ということですが……
……このままいても仕方ありませんわね。折角学校に居ることですし、自習でもしてから帰宅いたしましょう。
そう思い
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