敵と筋肉と私
とは
敵と筋肉と私
今回のお題に、自分から果てしなく遠い場所にいるなと。
つまり運動の神に愛されるタイミングを逸したというあなた。
えぇ、この上の二行を読んでドキッとしたそこのあなたです。
心配しなくていいです、そんな人間がここにもいます。
ですが、うかうか安心もしていられません。
運動が苦手な我らも、ある程度の行動は必要であるからです。
それはあなたのすぐそばに。
学生時代の体育という強制的な運動から解放され、ホッとしたのもつかの間、加齢や生活環境と共に一定の割合の人達にやってくる敵が存在しています。
その名も『ぎっくり腰』。
昨日まで平気だった些細な動きですら、奴はあざ笑うかのように痛みを与えてきやがるのです。
こいつの魔の手に絡められた私は、泣く泣く向かった病院で先生に言われます。
「腰の筋肉をつけていきましょう」
というわけでいざ運動! となるわけですが、いかんせん私には知識がありません。
そんな私が向かった先、それは市が運営するスポーツセンターでした。
私の地元のスポセンは、1回利用に300円、定期券を買えばもっと安く利用できます。
トレーニング室には指導をしてもらえるトレーナーさんが常駐しており、「ぎっくり腰を予防したい」という私の要望に沿ったトレーニングを提案してくれました。
運動マットの上で、腰に負担の少ないストレッチから始まり、ボールを使った運動へ。
そうして次第にトレーニング機器の使い方を学びながら、私は少しづつ筋肉をつけていくことに成功します。
「うん、良い背中だね」
そうトレーナーさんが自分の後ろでしみじみと言うくらいに。
不器用で愚直な人間は、加減が難しいものです。
そして腰はどうした、私。
それも今や昔の話。
仕事と環境が変わり、すっかり今の私は運動から離れた生活に逆戻りしております。
皆さまは私のようにならず、適度な運動で良き健康・筋肉ライフをお過ごし頂けますように。
敵と筋肉と私 とは @toha108
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