『星詠みの詩』
curono
『星詠みの詩』
いつか、まんまるの輝くお月さまを手に入れたい。
まだまだわたしは、細い細い三日月。
空を見上げて、輝くあの丸い月、そこに手を伸ばす。
いつか、わたしも手に入れることができるだろうか。
深く息を吸い、月明かりの下、紺色の空にうたう。
星よ こぼれ落ち 語れ 星の
星の
魔女は星を詠み 導く
月よ 冷たく燃え 語れ 人の
星の
魔女は月を詠み 紡ぐ
銀河の星々よ 降り注げ
惑う人々に
闇裂く銀の月 降り注げ
我らは 詠みうたう
星よ こぼれ落ち 詠え
星の器は 父の遺産
導くは 我ら「星詠み」
まあるい月は、イチニンマエのあかし。
細い月が、
いつかいつの日にか、
大きくなって、成長して、
あのまあるい姿になるように、
わたしもいつか、星を詠み、月を詠めるように、導けますように。
願いを込めて、月夜にうたう。
そう、わたしは――未来の「星詠み」。
その未来に届きますように。
『星詠みの詩』 curono @curonocuro
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