概要
KAC20235「筋肉」役立ちたいって思っていたら君の筋肉になっていた
中学二年生の軽山稼頭央(かるやま・かずお)は身体が弱かった。そんな彼の楽しみは、筋トレ理論の独自研究で、放課後には教室からグランドの陸上部の練習を眺めながら独自のトレーニング・メニューを考える日々を送っていた。そんな稼頭央の視線が今現在追っているのは、同級生のハードル選手、司喜子(つかさ・きこ)の練習であった。県大会準決勝止まりの喜子の明らかなる弱点はふくらはぎの筋力、ヒラメ筋の弱さで、その事を彼女に指摘したい、と強く思っていた時、稼頭央は、こむら返りを起こして、階段で足を滑らせてしまう。稼頭央が意識を取り戻すと、彼は……。