っす口調の後輩女子と深夜の散歩について話すだけのラブコメっす

山外大河

っす口調の後輩女子と深夜徘徊の話

 最近紆余曲折あってバイト先が同じの一学年下の後輩女子と出掛ける事が多い。


「先輩最新刊どうでした?」


「めっちゃ面白かった。最高かよ」


「最高っすよ」


 休日に当ても無く出掛けたついでに先日紆余曲折有って借りた漫画を、自己申告では身長150センチだがどう見ても145センチ程しかない後輩に返却する。

 そしてその流れで、借りていたスポーツ漫画の感想会が始まった。


「特にあそこだ。チームメイト全員で一丸になって、深夜に猛特訓するとこ。熱いよな。その甲斐あって良い感じに強豪校に食らいついてる奴。スポーツは中学で止めたけどさ、ほんと魂に響くな!」


「大満足なら良かったっすよ! 熱かったすよねほんと! 激熱っす!」


 後輩もテンション高めにそう返してくる……くるが。


「でも一個不満点があるんすよね。結構リアル寄りのスポーツ漫画なのにちょっとリアリティポイント減点って箇所があるんすよ」


「え、どこ。強豪校に良い感じに喰らい付けてるところ?」


「そこじゃないっす。それは良いんすよ頑張れって感じなんで」


「え、じゃあどこだよ」


「先輩の推しポイントっす」


「え、あの良いシーンが? なんか問題あったか?」


 後輩は一拍空けてから言う。


「あるっすよ! あんな深夜に学生が出歩いてたら深夜徘徊で補導されるじゃないっすか!」


「うわぁ、嫌なリアリティ……そんなとこ気にする?」


「気にするっすよ! 由々しき展開っす!」


「……何かあった?」


「先月勉強に疲れて深夜に散歩してたら補導されたっす……学校には言わないで貰えたっすけどマジでヤバかったっすね」


「……マジでヤバかったっていうか……何も無くて良かったな。いや別にこの辺治安悪い訳じゃねえから大丈夫だと思うけど」


「何も無くないっすよ。補導されたんすから」


「いやそういうノリじゃねぞ今」


「……すんません」


「分かれば良いんだよ。まあでもアレだな……どうしてもの用事があるっていうなら、せめて一人じゃなく誰かとだな。夜道一人じゃ流石に危ねえって」


「じゃあどうしてもの時は先輩呼ぶっすよ」


「……どうしてもの時だけだぞ」


「はい。私と一緒に交番と生徒指導室に来て欲しいっす」


「補導される事前提じゃねえか!」


 PS まあこの時間ならセーフだろって時間に二人で花火してたら警察に怒られました。マジで怖かったです。



 ───


 作者です。

 数日おきにカクヨム公式から出るお題通りに新作小説書いてく奴(今回は深夜の散歩で起きた出来事)

 可能な限りこの二人で新作の短編形式で出してく予定です。


 よろしければ数日後また見つけてください。

 それか作者フォローとかしてくれたら通知も行くと思います。


 あと今回含めて反応良かったら連載でやろうかなとも思ってるので、反応頂けると嬉しいです。



 ……学生ペアでこのテーマだと、深夜徘徊の話以外思いつきませんでした。

 

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っす口調の後輩女子と深夜の散歩について話すだけのラブコメっす 山外大河 @yamasototaiga

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