KAC20234 出逢えて良かったの?

maris

第1話

ぼくは、深夜の散歩に出掛けた。

そこで起きた不思議な出来事を話そうと思う。

それは、月のきれいな夜のこと


ジョギングしている人や

犬の散歩をしている人、思っていたより

様々な人々が散歩をしていた。

コンビニを通り過ぎ、右の角を曲がると

川の土手に着いた。

そこで、目の前を何かが通り過ぎた。


───ん?猫か?


いや、尻尾が違う猫にしては、モフモフしている。もしかして、タヌキか?

気になって追いかけてみると

土手の下にある公園で、もう一匹のタヌキがいた。

二匹は鼻を付き合わせ、挨拶したような素振りを見せたあと、一匹がうずくまるように

丸まった。

と同時にもう一匹がテコテコ走り出し

滑り台の下に潜った。

それから、うずくまっていた方の一匹が何かを探しているように辺りを走り回っていた。

なんか、二匹でかくれんぼしているみたいだ。

でも滑り台の下からは、尻尾が見えちゃってるんだけどね。

それなのに、もう一匹のタヌキは、見つけられず、とうとう諦めたのか何処かへと行ってしまった。

間抜けなタヌキだ。


それから、残されたタヌキの元へ、さっき見たタヌキより、少し大きいタヌキが現れた。

そして二匹は仲良く並んで、先に去ったタヌキとは別の方向に歩いて行った。



そして、ぼくは散歩を続け、土手の上を真っ直ぐ進んでいると、土手の下にある野球場として使われている場所に、

何やらモコモコした塊がたくさんあることに気付いた。

近づいて見ると、それもタヌキだった。

今度はたくさんいて、円陣を組み会議をしているように見えた。

住みにくくなった環境を何とかしたいと話でもしているんだろうか?

あーでもない、こーでもないって。

なんか、心苦しくなってきた。




そんなタヌキ達を見ていたら

なんだか、急にお腹が空いてきて

タヌキ汁が食べたくなった。

だから、タヌキ達の後ろから、

そっーと近づいて、足の遅そうなタヌキを捕まえた。

意外に可愛いかったので、

やっぱり食べるのは止めて、飼うことに決めた。

そうして、タヌキを抱えて歩いていると、

土手はそこで終わっていてたので、階段を降りて道路に出た。

そこにあった電信柱についていたバックミラーを見ると、タヌキを抱えたタヌキが映っていたから、びっくりしてタヌキの尻尾をギュッと思い切り握りしめたら、

タヌキが噛みついてきた。


───イタイ!何するんだ!


と放り投げたら、タヌキはそのまま息をしなくなっていた。

仕方がないから、近くにあったごみステーションに捨てた。


それから、なんとか家に戻って玄関のドアを開けると、エプロンを着けた『タヌキ』がお帰りと出迎えてくれた。



ぼくは昨夜こんなヘンテコな夢を見た。

なので、『タヌキの夢』で調べてみた



【たぬきの夢 の意味】


・たぬきを見る夢

身近な人物に対する注意


・たぬきの集団を見る夢

周囲の噂話に振り回される暗示


・たぬきを捕まえる夢

悪意を持って近づいてくる人物を撃退


・たぬきを飼う夢

身近な男性との仲が深まる


・たぬきに噛まれる夢

トラブルに巻き込まれてしまう


・たぬきを殺す夢

運気の好転をあらわす吉夢


・自分がたぬきになる夢

人の悪口や噂話をしている自分自身の姿


・知り合いがたぬきになる夢

その人物が悪意を持って近づいている



プラスマイナス???


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