エゴ
@yuki_aoi
第1話
僕はある日高い山を登らなくては行けなくなった。その日は確か桜が散っていたっけ。今までろくに山登りをしたことがなかったから道具もノウハウもなしに登り始めた。
ある日君に出会ったんだ。君の周りはたくさんの動物や人が群がっていた。君は愛嬌が良くて僕にもよく話しかけてくれた。僕は最初は君は登るのが早いなと思っていた。でも本当は違ったんだ。君は遅かった。だけど 何故か僕には早く見えた。何故なのかはその時の僕には知る由さえなかったんだけど。僕はそんな君に惹かれて君と山頂を目指して見たいって思えたんだ。
━━だけど現実はそんなに甘くはなかった。僕は疲れちゃったんだ。ある時を境に。今まで登ってこなかったのに無理をしすぎたのかもしれない。だから君たちには先に行ってもらった。
一年弱くらい経ったら今までろくに山登りを経験してない僕の体力は落ちきっていた。でもまた君に再会した。その時君は一緒に頑張ろって声掛けてくれたんだ。
でも違ったんだ。君はきっと何処かでずっと無理していた。君はどこかへ消えてしまった。
僕には君が必要だけど君からみた僕はそうじゃないのかなって思って辛かった。僕は君に会いたい。それは一緒に山を登りたいからじゃない。君の''人間性''が好きだったんだ。君のために何でもしてあげたい。この願いすら届かないまま僕は━━━。
エゴ @yuki_aoi
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