深夜のコンビニは緊張する理由

あおいたくと

深夜の散歩とコンビニと

深夜の散歩というお題でパッと思い出したのは、夜中に某フリマ便を発送することになってコンビニを訪れた時のことだ。

僕はちょこちょこ某フリマの某フリマ便を送っているけれど、だいたい購入された当日夜には送っていることが多い。

ただ、ふとしたときからそれをちょっと身構えるようになったなと思うこともある。

時間を意識して行こうというかなんというか。

ほんとに深夜とかでも、起きてたら行くくらいの勢いなので。


深夜帯のとある店員さんはたぶん、陳列とか黙々と作業しているのが向いているのかなと感じる。または、納品のタイミングが来たら集中して捌きたい感じ。気持ちはすんごい分かる。僕ももともとコンビニ店員のバイトを2年くらい経験してきたので。


夜勤のおそらくニ人回しの中で、そのとある店員さんがレジに近かった。もしかしたらもう一人の店員さんは飲料の補充に消えてたのかもしれないけど、某フリマ便の封筒を片手に店に入った僕は、店員さんにごめん正直ちょっと心配になった。


めちゃくちゃ怒気っぽい何かが出てた。


まあそれも正直分かる、となったりする。たぶんウン万倍もクソ忙しい店(感覚値)に2年くらい居たから。結構余裕がない時に目が吊ってるぞとよく指摘されていたから。


それにしても、絶好のもくもく陳列タイムだったとは思うんだけど、そこまでに仕事がかさんでいたのか、店員さんからはだいぶなんか迸っていた。いったん帰って翌朝行こうかと結構考えたくらいには。体調悪かったのかなとは後から思いつつ。


オープン当時からもう何年も行ってるので、だいたい顔見知りな店員さんが多く、その店員さんもだいぶ馴染みだったからいいんだけど、ほぼ無言で伝票を入れるポケットシールを渡され、ばばっと貼って渡して控えをスッというよりズッと渡され、どーもーとは軽く言いながらそそくさと店を出て。


悪いけどたぶん、常連さんならいいだろうけど、このペースでいってると苦情来るのではないかと思ったレベルだった。あんまり他人の接客に対して文句は言わないようになったけど、心象はだいぶ悪かった。


案の定なのか、ただ単にその日だけだったのか、少しして同じように某フリマ便を出しに行ったときは、少し寛容な応対の店員さんがいた。


どうか次もこれでお願いします、いつもお世話になっています、と、僕はちょっと祈っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

深夜のコンビニは緊張する理由 あおいたくと @blacktact

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ