何気なく夜道を歩いていたら、女性に声を掛けられた。美人局すら疑う主人公だったが、彼女には足がなくて……物語の組み立てが素晴らしく、何度も読み返すことになる作品ですが、読むたびに思います。とにかく幽霊ちゃんが可愛い。純粋で健気でとにかく陽気。その眩しさは、ほっこりしつつも心に沁みます。幽霊ちゃんに励まされて、いつもと違う明日を迎えようとする彼の姿。そんなやり取りを通じて心の底から思いましたね。「生きているって素晴らしい」。