第2話 スタートダッシュはたいてい失敗する

 ダイエットはいつ始めるか。

 1年を通してきっかけになるときはいろいろとある。

 例えば身近なところでは週の初めの月曜日であったり、毎月1日からだったりと霧がいいところで始めるのはいいと思う。と思っている時点ですでに思考はダイエットは明日空的な感じになっているので、大抵は次の月曜からとか次の月からとか、先延ばしに終わったりすることが多いわけで。

 ダイエットを始める前に、最後においしいものを食べておこうとか、明日から運動がんばるから今日はのんびりしようとか自分を甘やかしてしまうわけである。

 つまりダイエットしたいしたいといいつつ、どんどん先延ばしにしていき、簡単に一週間、一ヶ月、一年とたってしまうわけだ。


 そして先延ばしな思考が当たり前になってしまうと常にダイエットのことを考えているわりにまったくやらないというか、ちょっとご飯を控えてみたりとなんちゃってダイエットを続けていたりするので痩せない痩せない、すぐ太ると不満ばかり口にしてしまう結果になったりする。


 そんなダメな思考の持ち主でも、新年というのはちょっと特別だ。

 一年の始まりの日、元旦に今年こそはと気合を入れたりするわけである。

 だから元旦から運動をしたりとがんばるわけだけど、元からだらけた思考の持ち主であるわけで、気合いを入れれば入れるほど最初は頑張るのだけど、がんばりすぎてすぐ疲れて三日坊主で終わったりすることもよくあることなのだ。


 つまり気合いを入れてがんばるとそれだけ息切れするのも早いわけで、結局ちょっとだけ体重が減ったことに満足して、我慢ができなくていろいろなものを食べたりしてリバウンドしてしまうという結果に終わることが多い。


 本当に痩せたいのなら、ほどほどにがばりつつ、疲れすぎない程度に我慢しすぎない程度に長く続けることが大切になる。

 ダイエットを失敗する人の大きな原因の一つが、このスタートダッシュでがんばりすぎるということにある。

 がんばろうという気持ちを抑えてほどほどに。

 何事もほどほどが大切で、長く続けることで結果もついてくるはず。


 ということを考えつつ今年もスタートダッシュしようと思ってしまう、万年ダイエッターなおじさんなのであった。

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ダイエットおじさんの痩せない理由 すずはな @suzuhanamaru

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