第5話 モブは最強

無事にピンクの卒業式が終わった。僕は役目を終えて人間界に帰還の準備中。ピンク、ハック達と健闘を讃え合い。ダル教官も「よくやった。」褒めてくれた。そこに大きな風が吹き風邪の精霊と共にエアーのおじい様、国王が「ケイタ、よくやった。さすがバイオレットの息子だ。誇りに思うぞ。バイオレットにも宜しくな。」「はい。ありがとうございます。では。」また、風が吹き国王は、ハックと共に去った。「ハック、またな。」僕も帰ります。ダル教官が魔法のドアをサクラのカギで開けてくれた。「ありがとうございます。ではみんな、さようなら。」一瞬ピンクが駆け寄り何かを言ったようだが、あえて僕は振り替えずドアの向こう側に行った。「ガチャン。」僕は自宅帰った。玄関でママがニコニコしながら待っていた。「お帰りケイタ。大活躍ね。頑張ったね。」「あー、ありがとう。急に妖精とか言われて、最初は頭の中が混乱したけど。振り返ると思いあたることがたくさんあったんだ。急に風が吹いたり、蝶が僕の手に止まったり。小さい頃はよくあった。人間の友達を作るのが苦手で辛いこともあったけど、今更だけど納得してるよ。」ママは、あっさり。「そう、ケイタが納得してくれてよかった。じゃ、ご飯にする?」「ありがとう、でも疲れた。寝るよ。」「それもそうね。起きたら声かけて。」「うん。」僕は部屋のベットに転がった。僕が妖精かー。いるんだ。本当に。なんか変な感じだ。「宇宙人の方がカッコ良かったかも。」「何言ってるの!妖精がいいに決まってるでしょう。」突然胸のポケットから小さいピンクが現れた。「えーピンク。どうしたの?なんでここにいるの?」「私、ケイタのこと気にいったの。しばらく人間界にいることにしたの。」「えっー」「いいでしょう。そう、決めたの。それに妖精界の小学校も無事卒業できたしね。一人前の妖精よ。パスカードもあるしね。」僕は少し間をおいて「そっか。で、ピンクなんで小さくなったの。」人間界に合わせたの。前から私達妖精は人間界にいたのよ。普段は透明で小さい体なの。ケイタも見たことない?みんな手のひらに乗るくらい小さいでしょう。」そう言えば、絵本の中の妖精は小さい。ピンクが「ケイタのママ、バイオレット姫は、アイルランドによく行っていない?あの場所は人間界と妖精界の境が曖昧なの。妖精も人間もケイタと同じハーフ妖精も普通に生活しているところよ。「夏休み一緒に行かない?」「そうだな、行きたい。」モブの僕。最強妖精としての生活がはじまる。



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桜とモブ 京極 道真   @mmmmm11111

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