作者様と主人公の視点に驚かされ、繊細な文章に心が揺れます

はじめまして、レビュー失礼いたします。

「普通の」味覚がない主人公がなぜここまで料理用語を解せるのか、味から料理を推測できるのかは不思議ですが、
(もちろん私達読者にとってはわかりやすいです)
それほど「普通の」味覚に焦がれて生活してきて、「この料理はこんな味ならいいな」と想像しながら過ごしてきたのだとすればすべて納得できます。

1話完結ながら、主人公の人生にも思いを馳せられる素晴らしい作品でした。
文章の繊細なタッチがとても好きです。

続編が読みたくなる作品ですね。
目の付け所といい、非常に素晴らしく尊敬いたします。